2000年代

水嶋ヒロ…小説の裏話と現在の活動はどうなってる?




 

2004年にモデルとして芸能界デビューした「水嶋ヒロ」さん。

端正な顔立ちに180センチの高身長、幼少期をスイス・チューリッヒで過ごしたために英語が堪能で、桐蔭学園高校時代はサッカー部に所属し、全国ベスト4…
高校卒業後は慶応義塾大学環境情報学部に進学するという、あらゆる方面で高いスペックの持ち主でもありました。

名前:水嶋ヒロ(みずしまヒロ)
本名:齋藤智裕(さいとうともひろ)
生年月日:1984年4月13日(35歳)
職業:俳優、小説家
所属:株式会社3rd i connections
学歴:慶應義塾大学環境情報学部(SFC)



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初主演作となった特撮ドラマ「仮面ライダーカブト」では、料理をはじめ、あらゆる物事を高いレベルでこなすという水嶋さん本人を投影したかのような高いスペックを持つ青年・天道総司を演じ、知名度が全国区となりました。

このドラマの終了後、「花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~」、「メイちゃんの執事」(共にフジテレビ系)など、女子中高生向けのドラマに立て続けに出演し、2000年代後半の雑誌の「抱かれたい男ランキング」といった企画で常にトップクラスに挙げられるほどの人気を獲得していったのです。

そして、2009年に放送された「東京DOGS」(フジテレビ系)では待望の初主演を獲得…
同年にシンガーソングライターの絢香さんとの結婚を発表し、このまま大物俳優としての道を順調に進むかに思われました。

しかし、その矢先の2010年9月、水嶋さんはそれまで所属していた芸能事務所・研音を退社すると発表…
退社理由は小説の執筆活動に専念するためで、発表時は芸能界引退も噂されましたが、本人のメッセージによりそれは否定されたのです。

同年10月、本名の「齋藤智裕」名義で応募した小説「KAGEROU」が第5回ポプラ社小説大賞を受賞…
物語は自殺志願者の男性が臓器提供者になるというもので、「多才ぶりを小説でも発揮か」と騒がれましたが、実際に読んだ読者からは「設定が突拍子もない」、「寒いダジャレの連発」、「小説に手を出した中学生レベルの駄作」などといった悪評が連なり、アマゾンのレビューやブログには酷評が殺到する始末となったのです。

小説応募時、芸能人としての名義は使用しなかったと語る水嶋さんですが、当時の各週刊誌には、「本人側から持ち込んだヤラセだった」、「賞金2000万円辞退はシナリオで、最初からその前提で印税率が決められていた」、「話を持ち込んだ出版プロデューサーにも印税が出る」などといった記事が掲載されてしまいました。

水嶋さんは、小説発表時に行われたインタビュー上で、

あえて肩書をつけるとしたら、これからは”表現者”として活動していきます

と答え、その後も「表現者」という肩書きを使い続けるなど、水嶋さんには一俳優から脱却したいという気持ちがあったようです。

しかし、小説の発表が水嶋さんの運命をあまり良い方向ではないものに変えてしまいます。

「KAGEROU」の酷評や出版までの背景がインターネット上で拡散されると、水嶋さん自身に胡散臭いイメージまでまとわりついてしまったからです。
しかも大手芸能事務所である研音を退社したことから、芸能界で冷遇されてしまい、数年間メディアの舞台から姿を消す羽目になりました。

高スペックな「あの人は今?」状態になってしまった水嶋さんですが、2014年に公開された映画「黒執事」で久々に俳優として出演…
なお、水嶋さんは小説と同じく齋藤智裕名義で同作の共同プロデューサーも務めており、ここでも「表現者」として活動したいという意思が感じられました。

枢やな(とぼそやな)さんによる漫画が原作となった「黒執事」は、主人公である執事・セバスチャン役を演じた水嶋さんには、シャープな顔立ちが原作の絵柄と合致してハマり役との評価されました。
ただ映画自体は評価が低く、人気漫画を原作にしたにもかかわらず興行的に惨敗してしまったのです。

残念ながら、この映画では、水嶋ヒロさん復活の起爆剤にならなかったのですが、この頃から水嶋さんの俳優としての活躍に、再び期待する流れも出てきました。
2015年には、スイスで育って英語もお手のものである水嶋さんに、アメリカの人気ドラマ「GIRLS/ガールズ」のシーズン5で、日本に来たヒロインのショシャンナが恋に落ちる相手という大事な役どころが回ってきました。

最近では芸能以外の活動を本格化させて、インターネット事業を行う株式会社じげんの”CLO”(=チーフ・ライフスタイル・オフィサー)に就任…

同社は、水嶋さんを起用した理由を、

型にハマらない独自の感性とスタイルにより、無から有を生み出す仕事に取り組んできた水嶋氏にクリエイティビティやセンスの良さといった通常の組織の中には存在しない『異能』を発揮していただきたい

として、「表現者」たる水嶋さんの存在に期待している旨のコメントを出しています。

一般的には「消えた」と思われていますが、ひょっとすると水嶋さんには日本の芸能界はすでに眼中などなく、海外での活躍、あるいはビジネスなどを視野に入れているのかもしれません…




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