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矢沢永吉…詐欺被害で借金がまさに「35億」だった?!





ロックミュージシャンの永ちゃんこと「矢沢永吉」さんを知らない人はいないのではないでしょうか。

名前:矢沢永吉(やざわえいきち)
生年月日:1949年9月14日(67歳)
出身:広島県広島市南区仁保
職業:ロックミュージシャン
備考:愛称は「永ちゃん」、「ボス」でロゴマークの”E.YAZAWA”は商標登録されている




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紅白にも出場、多くのファンに支持され続ける矢沢永吉さん…
これまで売り上げたレコード枚数やその稼ぎは莫大ですが、かつて30億円以上もの巨額詐欺事件に巻き込まれたことがあるのです。

それは1998年1月のこと…
オーストラリア連邦警察は矢沢さん(当時48歳)がオーストラリアにつくった現地法人の元役員(当時51歳)と、矢沢の個人事務所「音」の元経理責任者(当時63歳)とを横領の容疑で逮捕したことで発覚します。

実はこの2人、独断で別件のリゾート開発事業に投資するため、矢沢さんが購入したオーストラリアのリゾート、ゴールドコーストの土地を無断で金融機関に担保に入れ、融資を受けていたのです。
しかし、バブル崩壊のせいもあって投資は失敗…
結局、矢沢さんの土地は競売にかけられ第三者に売却されてしまったのです。

しかも矢沢さん側には現地の銀行名義の偽造のリポートを送ったり、別会社を設立して資金の流れを不明瞭にしたりで手口は巧妙でわかりませんでした。
矢沢さんの自著伝第2弾「アー・ユー・ハッピー?」(2001年)によれば、

身内に横領されていた。被害総額は30億円以上。奴らは絶対にばれないように仕掛けを二重三重に張り巡らせていた。疑えなかった。

と記されています。

そもそもゴールドコーストの土地は矢沢さんの夢でした。
彼はここにレコーディングスタジオや、後進を育てるための音楽スクールの入った24階建ての高層ビルを建設する予定で、31億円で土地を取得したのです。
さらにプロジェクトの準備資金として4億円を投じていました。
これがほとんど全部パーになったのです。
また、当時この被害金額はオーストラリア犯罪史上2位の記録でもありました。

矢沢さんは芸能人の高額所得番付の常連ではありましたが、この巨額な資金の大半は銀行からの借り入れでした。
そのため損害は矢沢さん一人にのしかかったのです。

矢沢さんはこの事実を知ってショックを受け、4日間酒びたりの生活だったといいます。
しかし、意を決して税理士に相談すると「今の矢沢さんなら何年もかかるは 返せない額じゃないよ。」と言われて奮起…
日米でのツアーを敢行し、1999年には「お受験」で俳優として映画初主演するなど新しいことにもチャレンジしました。

矢沢は自著伝の「アー・ユー・ハッピー?」の中でこう語っています。

オレは騙された自分のことがイヤじゃない。この純粋バカさ加減の矢沢がきらいじゃない。

サギに気付かなかった自分の方がまともだ。そういう人間を陥れるヤツの方がさびしい人間だと思う。これは負け惜しみじゃなくて、そう思う。

と心境を語っています。

結局、フル回転した矢沢さんは6年間で巨額の借金のあらかたを返済…
さすがに”世界のYAZAWA”だと言わざるを得ませんでした。

矢沢さんは「失ったのは大したものじゃない」…
ただ、横領される前に、

あの金を全部、俺のとこに持って来させたかった。その札を積んでベッドにして、その上で寝てみたかった。そうしたらもっと気持ちよく諦められたんだけどね

と後に笑いながら、雑誌のインタビューで語っています。

音楽性はもちろん、人柄でも多くのファンをひきつけ続けている矢沢永吉さん…
巨額詐欺事件でも豪快そのものでした。




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