2016年6月24日に覚せい剤取締法違反(所持)および大麻取締法違反(所持)の容疑で逮捕されたのが、当初は肉体派のイケメン俳優として活躍し、高島礼子さんの元夫として知られる「高知東生」さんでした。
逮捕や元妻である高島礼子さんに関しては良く知られていますが…
実は彼が1996年に東急グループから芸名使用停止訴訟を起こされていたことはあまり知られてはいません。
名前:高知東生(たかちのぼる)
本名:大崎丈二(おおさきじょうじ)
生年月日:1964年12月22日(54歳)
職業:元俳優
出身:高知県高知市
学歴:明徳義塾高等学校
備考:元妻にあいだもも(1991年~1996年)、高島礼子(1999年~2016年)がいる
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実は高知さんの当初の芸名は「高知東急」(当時31歳)というものでした。
デビューが28歳と遅かった高知さんが、事務所スタッフと思いついたのが「たかちのぼる」と読ませる芸名だったのです。
この芸名には「出身地の高知から東京にのぼってこれから急ごう!」という意味が込められていました。
しかし、東急電鉄(東京急行電鉄株式会社)がこの芸名にクレームを付けたのです。
東急側は不正競争防止法で、高知さんに芸名の使用停止を求めました。
訴えの理由として「東急電鉄グループはBunkamura(文化村)、東急文化会館など芸能関連の事業を行っており、高知さんがこれらの事業と関連があるかのように誤認させる」、「高知東急という芸名は東急電鉄グループが高知県に進出したと誤認させる」等が挙げられていました。
高知さんは「とても思い入れがある芸名で、これから頑張っていくので使わせてもらえませんか?」と懇願…
しかし、東急側は「確立されたブランドを第三者が勝手に使用することは許されない」と強硬姿勢を見せたのです。
大企業が一芸能人を相手に訴訟を起こした前代未聞のスキャンダルにマスコミも騒ぎました。
週刊誌は「高知東急がダメならオール阪神・巨人はどうなる?」、「グッチ裕三、サンプラザ中野、ラサール石井など実在のブランドや組織名を芸名に使っているタレントは多い。裁判は東急のイメージダウンになるのではないか?」等々、裁判の行方を危惧する報道を行ったのです。
実は当時、高知さんは離婚スキャンダルでも騒がれていました。
東急が高知さんの芸名を知ったのも、不倫騒動がきっかけというウワサも流れ、彼のスキャンダラスなイメージが許せないということじゃないか?とも囁かれたからです。
ちなみに、「芸名」と「商標」についての前例のない裁判を担当したのは当時、東京地裁判事だった高部真規子さんでした。
高部判事は後に、「あっぱれさんま大先生」のエンディングテーマを巡り、小林亜星さんが服部克久さんを訴えた「記念樹事件」に関連する裁判や、ワープロソフト「一太郎」の特許権侵害訴訟、「まねきTV」の著作権侵害訴訟などなど…
東京大学法学部出身で知的財産関係訴訟のエキスパートだったのです。
注目を集めた裁判は1998年3月に判決が出ました。
結果は高知さん側の全面敗訴…
芸名の使用は差し止められました。
高知さんは「愛着のある名前で寂しいが、負けた以上、潔く従います。東急さん、ごめんなさいです。」と、控訴は行わず、1審で判決が確定しました。
新たな芸名は「たかちのぼる」の読みは変えないまま「東に急ぐ」から、「東に生きる」と高知東生へ変更…
この敗訴となった訴訟騒動でしたが、結果的に高知さんの知名度を高めることともなりました。
裁判後の高知さんはにドラマだけでなくバラエティーまで幅広く活躍の場を広げています。
敗訴時に交際が伝えられていた高島礼子さんとは1999年2月に結婚しています。
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