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風吹ジュン…若い頃におきた「拉致監禁騒ぎ」とは?




 

ユニチカの初代マスコットガールから歌手デビュー…
それが今では女優として活躍する「風吹ジュン」さんです。

大人の女優としてドラマや映画では欠かせない存在ですが、歌手デビュー直後の1974年…
拉致監禁事件に巻き込まれる前代未聞のスキャンダルがあったのです。

名前:風吹ジュン(ふぶきジュン)
本名:川添麗子(かわぞえれいこ)
生年月日:1952年5月12日(67歳)
職業:女優
所属:パパドゥ
出生地:富山県婦負郡八尾町(現・富山市八尾町)
学歴:京都市立花山中学校



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1974年9月12日、午後8時すぎ、フジテレビの録画撮りを終えた風吹さん(当時22歳)が帰る途中…
こわもての男たちに腕をつかまれ、車で連れ去られたのです。

警視庁は暴力団がらみの拉致監禁事件と判断…
パトカー20台、捜査員50人を動員する大騒ぎとなりました。

日付が変わった翌13日午前2時…
風吹さんは都心のホテルにいるところを高輪署員に発見されましたが、この誘拐騒ぎは芸能界を震撼させるスキャンダルとなったのです。

当時、風吹さんは事務所移籍を巡ってトラブルの渦中にいました。
誘拐事件に所属していたA事務所の待遇に不満を持っていた風吹さんは、東京・上野で鉄鋼業を営むというX氏と事務所の移籍交渉に関する委任状を交わします。

X氏は風吹さんに対し、新事務所Bを設立…
給料を倍にすることを約束しました。

しかし、ここで別のC事務所の社長らが風吹さんに対し、「X氏は暴力団関係者だ」と話したことから混乱が拡大…
動揺した風吹さんはC事務所とも契約書を交わしてしまうのです。

こうして風吹さんは「移籍を認めようとしないA」、「移籍交渉を委任され、仮契約をしているB」、「契約書にハンを押してしまったC」と三重契約の状況になってしまいました。

その後、この事態を収拾すべく、風吹さんの録音権を持つテイチクが調停に乗り出したのです。
そして最終的にX氏がBを立ち上げて、風吹さんをプロモートすることに決まりかけたのですが、そこで先の誘拐騒ぎが起きました。

風吹さんを拉致したのは暴力団風に見えた男や元のA事務所の社員…
移籍の意思を変えさせようと、テレビ収録を終えた風吹さんをホテルに連れていって、話し合いをしたというのが誘拐騒ぎの真相でした。

世間の大騒ぎをよそに当の風吹さんはどうだったかというと…

フジテレビの前でAの社長に”ちょっと話があるから来い”と言われ、車に乗せられて…とにかく話は分かったから、もう疲れたし帰してくれと言ったら、朝方近くに帰してくれたの。叩かれなんかしなかったわ。

と語りました。

風吹さんが語ったように事件の背後で実際に暴力団は動いておらず、X氏も暴力団関係者ではなかったという報道もなされました。

しかし、移籍を巡る事務所間の醜い争いに巻き込まれたことで、清純派アイドルとしての風吹さんのイメージは、文字通り風が吹くように消し飛んでしまいました。
騒動をきっかけに、年齢詐称疑惑など様々なウワサも飛び出して、テレビへの露出が減った時期もありました。

それでも、その後、美人女優として活動を始めた風吹さんは1979年の映画「蘇える金狼」で松田優作さんを相手に見事なヌードを披露して人気をよみがえらせたのです。

1992年には映画「無能の人」で日本アカデミー賞優秀助演女優賞も獲得しました。

最近では、NHKテレビドラマ「四十八人目の忠臣」(2016年)やTBSの「家族ノカタチ」(2016年)…
映画では「家族はつらいよ」(2016年)や「武曲 MUKOKU」(2017年)などに出演されています。




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