5歳の時から劇団ひまわりに所属し、映画やドラマに出演し、バラエティータレントやミュージシャンとしても活躍した「戸川京子」さん…
彼女が帰らぬ人になったのは2002年7月18日のことでした。
首吊り自殺で37年の生涯を閉じたのです。
名前:戸川京子(とがわきょうこ)
生年月日:1964年8月13日~2002年7月18日(享年37歳)
職業:女優、タレント、ミュージシャン
出身:東京都新宿区
学歴:東海大学付属望星高等学校通信制課程普通科
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7月18日の当日、戸川さんはテレビの旅番組ロケで鹿児島に行く予定でした。
けれども、待ち合わせ時間の朝7時半になっても空港に現れず、その後も連絡が取れなかったため、スタッフが世田谷区の戸川さんの自宅に向かったのです。
管理人に頼んで部屋の鍵を開錠してもらい、部屋に入ったのですが、スタッフが見たのはパジャマ姿で家具にひものようなものをかけて首を吊っている戸川さんでした。
遺書は残されていなかったのですが、室内の様子から自殺と判断されたのです。
戸川さんの自宅はわずか8畳足らずのワンルームマンション…
家賃は10万円でした。
3週間ほど前まで練馬区の実家で生活しており、新居への引っ越しが終わったばかりでした。
新たに購入したベッドが戸川さんの死後にマンションに配送されたほどだったのです。
ミュージシャンで実姉の戸川純さんは妹の死をテレビのリポーターから知らされました。
純さんは過去に睡眠薬を飲んだり、手首を切ったり、車に飛び込んだり、さらには団地の5階から飛び降りたりと何度も自殺未遂を経験しています。
しかし、妹の自殺に「私みたいに死にたいと言っているヤツほど長生きするとは思ってたけど、まさか京子が早死にするなんて…」と驚き、「あの子のことだから、どんな状況でも前向きに生きていくと思っていた」とコメントしました。
21日に行われた葬儀には松たか子さんや早見優さんなどの友人も訪れ、遺影を抱えて憔悴しきった戸川純さんの姿が涙を誘ったのです。
自殺の原因については後ではっきりしましたが、最初は様々な臆測が乱れ飛びました。
「お姉さんのことが大きいと思います。あの人、ネジがゆるんだような人ですからね」と姉との関係のこじれを指摘する声や、交際していた男性と婚約寸前で破局したことが原因とする声、果ては3年前に「東海道四谷怪談」で声優を務めたお岩さんのたたりではないかというものまであったのです。
事務所も「自殺の原因は本当に何もわかりません。誰か知ってる人がいらっしゃったら教えて欲しいくらいです」と語ったほどでした。
真相は京子さんの病でした。
父親が半年後に女性誌の取材に答える形で病気で苦しんでいた娘の様子を語ったのです。
30歳を過ぎてから重いぜんそくにかかり、1日に4回飲む薬を1回飲まなかっただけで発作が起きるほど重症でした。
加えて2001年12月に心筋梗塞を発症…
京子さんは2つの発作を抱えていたのです。
舞台稽古中にセキが出ることもあり、稽古が中断して迷惑がかかるので我慢…
周囲に苦しいと話すこともあったといいます。
引っ越し先もぜんそく治療で通う病院の近くでした。
遺品の整理中に父親が見つけた手紙には「死ぬのは嫌じゃない。楽になれるというイメージがある」とも書かれていたのです。
このような背景があり、原因はぜんそく苦とされました。
ちなみに、姉の純さんは戸川さんの死後1年ほど芸能活動を休止しましたが、その後再開しています。
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