1997年5月9日…
女優の「可愛かずみ」さんが、投身自殺で32年の生涯を終えました。
現場はかつての交際相手だった6歳年下のプロ野球選手・川崎憲次郎(かわさきけんじろう)選手の住むマンション…
芸能界、野球界に衝撃を与えた事件だったのです。
名前:可愛かずみ(かわいかずみ)
本名:久我知子(くがともこ)
生年月日:1964年7月9日~1997年5月9日(享年32歳)
職業:女優、歌手、グラビアアイドル
出身:東京都杉並区高円寺
学歴:港区立三田中学校
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5月9日午後7時過ぎ、東京都目黒区の駒場通りの路上に、何かが潰れるような大きな衝撃音が響きました。
付近で携帯電話をかけていた通行人が振り返ると、頭から血を流して倒れている女性の姿があったのです。
通行人はそのまま119番通報…
しかし搬送先の病院で、頭蓋骨骨折での即死が確認されたのです。
飛び降り現場とみられるマンションの7階からは、免許証とクレジットカード、病院の診察券が入った財布、きちんと揃えられたシャネルのスニーカーが見つかりました。
間もなく女性の身元は可愛かずみさんと判明したのです。
可愛さんその日の朝、手首を切り、家族によって病院に運ばれ治療を受けていました。
しかし、帰宅後は笑顔を見せ、落ち着いた様子だったといいます。
夕方になっても身を案じた知人女性が見守っていましたが、6時半ごろ可愛さんは「ちょっと風邪薬を買ってくる」言って家を出て、そのまま帰らぬ人となったのでした。
程なくして現場マンションの5階に、当時ヤクルトスワローズに所属していた川崎憲次郎投手が住んでいることが判明…
可愛さんと川崎選手は1995年に熱愛が発覚しましたが、それから1年足らずで破局したのです。
川崎選手は自殺翌日に記者会見に臨みました。
「なぜ、可愛さんはこの場所を自殺現場に選んだのか?」という報道陣の追及に対し、川崎選手は「分かりません」と困った表情で繰り返しました。
川崎選手の困惑もわからなくはありません…
可愛さんはオープンにしていませんでしたが、当時28歳の中古外車店を経営する青年実業家と婚約中で、7月7日に挙式を控えていたからです。
遺書もなく、自殺の原因については、様々な臆測が飛びました。
女優との確執があったという情報も流れましたが、しばらくして彼女が精神性の過換気症候群とうつ病に苦しんでいたことが判明するのです。
彼女は1996年暮れから1997年初めにかけて自殺未遂を2度繰り返してもいました。
明るくキュートな笑顔だった可愛さんの隠れた一面だったのです。
可愛さんは1982年、18歳で日活ロマンポルノ映画「セーラー服色情飼育」でデビュー…
その後はグラビアや映画、「オレたちひょうきん族」などのバラエティー、CMで人気を博しました。
しかし、セクシー系出身という偏見はいつまでも付いて回り、人知れぬ心労を抱えていたとも言います…
葬儀は自殺から3日後に行われ、棺には7月の結婚式で着るはずだったウエディングドレスが婚約者の手によって、かぶせられました。
当初は可愛さんの誕生日である7月9日に入籍するつもりでしたが、その日が仏滅だったため、七夕の7月7日に籍を入れる予定だったのです。
「優しい」、「素直」、「気配りの人」などと皆から好かれた可愛さん…
葬儀には200人が参列し、涙をハンカチでぬぐう芸能人たちの姿が目立ったと言います。
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