元・大相撲力士の「琴富士孝也」さんが偽装結婚の罪で逮捕されたのは2014年2月20日のことでした。
現役引退後は、年寄として後進の指導に務めたり、タレント活動や焼肉店店長などをしていた琴富士さん…
そんな琴富士さんが偽装結婚で逮捕された背景にはどのような経緯があったのでしょうか？
名前：琴富士孝也（ことふじたかや）
本名：小林孝也（こばやしたかや）
生年月日：1964年10月28日（54歳）
職業：元大相撲力士、タレント、焼肉店店長
出身：千葉県千葉市花見川区
学歴：千葉市立幕張中学校
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2014年2月20日、韓国人女性に在留資格を取得させるために結婚をした…
いわゆる偽装結婚をしたとして、公正証書原本不実記載・同行使の疑いで、琴富士孝也さん（当時49歳）が逮捕されました。
その後、2014年3月12日には東京地方検察庁は琴富士さんを起訴します。
起訴状によると、2人は2013年2月6日に、結婚する意思がないのにも関わらず、韓国籍のホステス李基賢さん（当時29歳）に在留資格を取得させる目的で、東京都の台東区役所に琴富士さんを夫とする虚偽の婚姻届を提出した、とありました。
東京地検によると、女性の方から知人に紹介された琴富士さんに偽装結婚を持ち掛け、報酬として125万円を受け取ったと言います。
2014年5月1日、東京地裁は琴富士さんに懲役1年6ヶ月、執行猶予3年（求刑懲役1年6ヶ月）の判決を言い渡しました。
ちなみに、偽装結婚はそういった犯罪名が刑法にあるわけではないのですが、一般的に知られている「結婚の実態を伴わない結婚」のことで、刑法上は文書偽造の罪の一種になります。
「公正証書原本不実記載等罪（刑法157条）」等として逮捕され、裁判で結婚が無効となることもあります。
当初、取り調べに対し、琴富士さんは「本当の結婚です」と容疑を否認していました。
しかし、李基賢さんの方は墨田区向島のマンションで別の男性と同棲しており、琴富士さんとの関係について「一般永住者の資格を得るために偽装結婚した」と認めたのです。
そのため琴富士さんと李基賢さんは逮捕されました。
では、そもそもなぜ琴富士さんはこのような事件を起こしたのでしょうか？
実はその理由は琴富士さんの金銭問題にありました。
現役時代の琴富士さんは、稽古の後に女性と夜の街を飲み歩き、門限を破るのは当たり前だったと言います。
一門の親方からは、「あいつのグータラは死ぬまで直らない！」と言われていたほど自由奔放にやっていました。
また、琴富士さんは一時期、元大関の小錦（KONISHIKI）さんの事務所に所属して、芸能活動をしていたことがあります。
そこで主に旅番組のリポーターをしていたのですが、徐々に仕事を選ぶようになり、ついには「小錦と同じくらいカネをよこせ」とギャラにまで文句をつけ出したと言います
結局は、小錦さんの前妻の兄とグルになり不正を働いたということで解雇されました。
またある時は、自分で芸能事務所を開くと触れ回り、都内でパーティーを開いたこともあります。
その時は100人以上の相撲関係者や芸能関係者が集まり、当然のごとくご祝儀も集まったのですが、事務所を開くどころか、お金だけ集めてうやむやにしてしまったのです。
現役時代からギャンブル狂いとして有名で、借金も抱えており、常に「金がない」と周囲にすがっていたという琴富士さん…
2014年の起こした全く面識がない李韻さんとの偽装結婚も、報酬の125万円欲しさに起こしたものだったのです。
また、偽装結婚の場合、日本人男性が偽装結婚と知らずに結婚するケースもあり、偽装結婚だと分かり得る状況でなかった場合には罪に問われないことがあります。
琴富士さんが「本当の結婚です」と容疑を否認したのも、このためだったと考えられます。
しかし今回の場合は、2人に面識がなく、また一緒に暮らしていないこと、さらに金銭のやり取りが明らかになったことで、琴富士さんが偽装結婚だと判決が出たのです。
それでは最後に偽装結婚だと疑われるポイントをいくつか紹介しておきましょう。
日本人配偶者の収入が低い
夫婦間の年齢差が大きい
交際期間が短い会った回数が少ない
交際過程を証明できる写真がない
国際結婚相談所·出会い系で結婚した
これらを覚えておけば、偽装結婚に関わらないようにすることができるかもしれませんね。
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