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石野真子…芦屋の実家が全焼する?!




 

テレビドラマ「メイちゃんの執事」(2009年)や「花より男子シリーズ」(2008年)に出演していた女優の「石野真子」さん。
女優の「いしのようこ」さんとタレントの「宝乃純」さんの姉としても知られる彼女ですが、実は1980年に兵庫県芦屋市の実家が全焼してしまったことがあったのです。

名前:石野真子(いしのまこ)
別名:石野眞子
生年月日:1961年1月31日(58歳)
職業:女優、歌手
所属:フロム・ファーストプロダクション
出身:兵庫県芦屋市
学歴:堀越高等学校




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その事故は1980年3月9日に起きました。
その日、石野真子さんは仕事で静岡県にいたのです。

静岡県森町の中央体育館で開かれた“千昌夫ショー”のゲストとして登場した真子さん。
1時と5時のステージを明るく元気いっぱい務め、仕事が終わってまっすぐ新幹線で東京に帰りました。

当時、真子さんは実家の芦屋ではなく、東京都内のマンションで一人暮らしをしていたのです。
そうして家に帰り、リビングでほっと一息ついた時のことでした。

所属しているバーニングプロダクションの周防郁雄社長から電話がきたのです。
時間は22時を回っていました。

気軽に受話器を取った真子さん、最初のうちは周防社長の言っていることがピンと来ませんでした。
受話器の向こうの周防社長はこう言ったのです。

真子、落着かなくちゃだめだよ。芦屋の家が全焼したんだよ

「…全焼?…丸焼け?あの家が…」
やっと、ことの重大さをのみ込んだ真子さんは、もう何も言葉になりませんでした。

社長が電話を切った後は、焼け出された家族が身を寄せているという知り合いの家に電話をしたのです。
ダイヤルを回す手が震えました。

「あ、お姉ちゃまー!」と受話器の向こうで、当時11歳だった妹の陽子ちゃん(現:いしのようこ)の声が意外なほど明るいので、真子さんはホッとしたと言います。
陽子ちゃんはハキハキと、みんな無事であることを伝えました。

父親の石野良雄さん(当時44歳)と母親の文子さん(39歳)、そして陽子ちゃんと当時5歳だった敦子ちゃん(現:宝乃純)の2人の妹はみんな無事だったのです。

出火したのは、3月9日の20時過ぎ…
警察の調べでは、風呂場付近からと出火したとありました。

出火後はあっという間に木造2階建ての約280平方メートル全焼…
隣りの家の2階にも類焼して、1時間後にやっと鎮火したと言います。

実家のある芦屋市伊勢町は古い家の立ち並ぶ静かな高級住宅地でした。
この住宅街で類焼1軒で止めたのは、不幸中の幸いではあったのです。

電話を代わった敦子ちゃんがあどけない声で言いました。
「お姉ちゃま、お家、焼けちゃったのよ。早く帰って来てね」と。

真子さんが電話をした時、両親は警察の現場検証に立ち会っていて、あいにく不在でしたが、誰もケガ一つないませんでした。
妹たちの声は元気は良いものの、やはり、よその家で両親のいない夜の時間をすごしている早く真子さんに帰って来て欲しいという心細さがあったのです。

「なるべく早く帰るからね、元気出してね」
そう言って真子さんは受話器を置きました。

目には涙があふれ、懐かしい家の姿が浮かんできます。
19年前、そこで生まれ、歌手として東京に出て来るまで、少女時代を過ごした家でした。

その家の2階に、真子さんの部屋があったのです。
部屋には東京に持って来ていない色々なものを残して来ました。

幼い頃からのアルバムや学生時代の教科書・ノート、誕生日に両親がプレゼントしてくれたお人形などなど…
思い出は、その部屋ばかりではなく、家中の隅から隅まで詰まっていました。

真子は後にこのようにコメントしています。

今でも信じられないの。焼けた後をこの目で見たわけではないので、実感がないんです。ただ、本当だったら…間違いなく本当なんですけど…すごく大変なことだと思うだけ。だから、実際に焼けた後を見たら、ものすごいショックでしょうね

妹たちに言われるまでもなく、1日も早く帰りたい真子さんでしたが、当時の多忙を極める人気タレント…
次の日、10日からも1日中仕事が入っており、その合い間には知り合いの結婚パーティにも顔を出すというまさに分刻みのスケジュールでした。

この点は事務所も、

とにかく仕事がつまっていて、すぐには帰る日程がとれません。来週あたり何とかと思っていますが…

と事務所も気の毒そうな口ぶりだったと言います。

10日朝、仕事に出かける前に、真子さんはもう一度電話を入れましたが、このときも両親は朝早くから火事現場に出かけていて留守でした。

だから、まだ直接、父や母とは話をしていないので、くわしいことはぜんぜんわからないんです

実家の全焼を受け、記者から取材を受けていた真子さんはこのようにコメントしています。

さらに、

私が帰ったところで何ができるというわけではないけれど…でも、そばにいるだけでも、幼い妹たちを慰めてあげることはできると思うん
です

それが私のつとめですから。このことで、少しでも仕事がおろそかになってはいけないと思うの。ファンのみなさんにもご心配かけてしまったことだし、みなさんに安心していただくためにも、すべて一から出なおすつもりで一生懸命がんばります

など、精一杯の真子スマイルで応えてた石野真子さんでした。




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