1984年11月に姉の西村香里さんが写真を応募したことがきっかけで、1985年4月の雑誌Momocoが主催した第1回ミス・モモコクラブにて、グランプリを受賞した女優でタレントの「西村知美」さん。
このことがきっかけで女優や歌手デビューすることになったのですが、実は1989年にそんな姉の香里さんが、妹の知美さんのファンに誘拐されるという事件が起きたのです。
名前:西村知美(にしむらともみ)
本名:西尾知美(にしおともみ)
生年月日:1970年12月17日(48歳)
職業:女優、タレント
事務所:芸映
レーベル:東芝EMI/イーストワールド
出身:山口県宇部市
学歴:堀越高等学校
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事件が起こったのは1989年11月18日、山口県宇部市にある西村知美さんの実家での出来事でした。
18日の午前9時頃、犯人(当時27歳)が西村家を訪れ、応対に出た姉の西村香里さん(当時20歳)に登山ナイフを突き付け、「知美に会わせろ。東京に行こう」と脅したのです。
犯人は押し問答の末に、香里さんを自分の車の後部座席に監禁して、そのまま東京へ向かいました。
そして午後5時頃、東広鳥市内のラーメン店の駐車場に駐車した際、香里さんは車の窓を叩いて助けを求めました。
この異変に気付いた会社員の通報によって、間もなく犯人は監禁と統刀法違反の疑いで現行犯逮捕。
香里さんは、約8時間ぶりに無事保護されたのです。
知美さん(当時18歳)はこの日、翌年の正月に放送が予定されていた「’90新春スターかくし芸大会」の日本舞踊のリハーサルのため、夜8時から東京・新宿区河田町に当時あったフジテレビのスタジオに入っていました。
知美さんのスタッフに事件が知らされたのはその最中のことです。
仕事に差し支えるとの配慮で、本人にはリハーサルが終わった午後11時前に伝えられました。
知美さんがリハーサルが終わって帰ろうと思った時、マネージャーが別室に連れて行って、「ちょっと真面目に聞いてくれ、実はお姉ちゃんが誘拐されたから」と打ち明けたのです。
絶対にドッキリだと思った知美さん、真っ先に隠しカメラがないかを探していると、マネージャーに「真面目に聞け!」と怒られ、ドッキリでも何でもない現実に起きた事件だと理解したのでした。
香里さんの無事は確認されてはいたものの、話を聞いた知美さんは絶句…
デビューのきっかけ与えてくれたり、デビュー前にも香里さんが持っていた「月刊明星」の歌本を借りて歌の勉強をしたというほど仲のいい西村姉妹。
犯人の目的が自分にあったとうことより姉のことがまず気にかかりました。
待ち構える報道陣にも、激しく動揺した震えた声で、
早く帰って、「本当に大事に至らなくて良かったね」と言ってあげたいです。
と一言残しただけで、抱きかかえられるようにして車に乗り込んだのです。
犯人の男は取り調べに対し、知美さんのファンで、どうしても会いたかったと供述しました。
この日の夜中に香里さんと連絡が取れた際、姉の声がガラガラになっていて、すごくかわいそうだったと知美さんは後に振り返っています。
ただ、当時の知美さんは第28回日本レコード大賞・新人賞を受賞したアイドルとして引く手あまた…
姉の香里さんと再会したのは、この事件から1ヶ月も後のことでした。
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