1983年に穂積隆信さんの家族に実際に起きた非行問題をまとめたノンフィクションをドラマ化した「積木くずし~親と子の200日戦争~」で主人公・不良少女役を演じた女優さんは何人かおられます…
しかし、非行少女を熱演して最高視聴率45%を叩き出し、またヒット曲「めだかの兄妹」を歌って欽ちゃんファミリーの一員としても活躍した女優さんと言えば「高部知子」さんしかいません。
名前:高部知子(たかべともこ)
生年月日:1967年8月25日(51歳)
職業:女優・タレント・精神保健福祉士
出身:東京都文京区
学歴:慶應義塾大学文学部
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そんな高部さんが写真週刊誌によって「キス写真」が流出した…
いわゆる「ニャンニャン騒動」で1年以上の謹慎に追い込まれたのは1983年6月のことです。
週刊誌に掲載された写真にはキスをしているシーンの他に、自宅ベッドの上でたばこをふかす姿がありました。
当時15歳のトップアイドル、高部さんのショッキングな写真に世間は騒然となったのです。
写真の流出元は高部さんの元彼…
「積木くずし」のエキストラで参加していた少年でした。
ドラマ収録の際に知り合った高部さんと少年は約2カ月間交際していましたが、高部さんが別の男性と交際していると報じられた5月末に2人は破局…
マスコミは高部さんに振られた腹いせに、少年が写真をばらまいたと報道したのです。
ただ、この騒動の影響はかなり大きく、高部さんは高校に進学したばかりだったのですが、学校から無期停学の処令が下されました。
レギュラーの「欽ちゃんのどこまでやるの!?」では高部さんは倉沢淳美さん、高橋真美さんとともにユニット「わらべ」に参加していたのですが、「のぞみ」役の高部さんを失い、「かなえ・たまえ」で再出発することにもなったのです。
さらにラジオ番組、CMなどもことごとく降板…
そして、映画版「積木くずし」も主役が交代することになります。
仕事を失った高部さんは事務所でお茶くみなどをやりながら謹慎生活を送っていました。
一方、復帰に向けた調整も着々と進められていたのです。
欽ちゃんファミリーの”家族会議”で萩本さんは「知子ちゃんは、ぼくらの家族の一員。番組には出られない事情になったけれど、“リハーサルの時にはみんなの顔を見においで”」と高部さんに言っていたのです。
これは事実上、高部さんのフォローすること宣言したようなもの…
続いて所属事務所も、交際も写真も事実と認めた上で、社長は「リスクを負う覚悟を決めました。必ず立ち直らせます」と復帰に前向きな姿勢を見せていました。
ところが、1983年9月4日に事件は衝撃の展開を見せることになります。
写真のリーク元だった少年が、茨城県の林道で購入したばかりの自動車で排ガス自殺したのです。
少年は写真を流した後の高部さんのダメージと反響の大きさにひどく苦しんでいたようで、加えて少年への嫌がらせ電話が相次ぎ、福島県に避難していたという報道も流れました。
この自殺報道以降、復帰に向けて進んでいた業界の空気は一変…
謹慎期間はさらに延びることとなったのです。
しかし、倉沢さんと高橋さんの2人で歌った 「もしも明日が…。」は作詞家の荒木とよひささんが「高部さんに向けて作った曲」と話すなど周囲のサポートは続き、高部さんは事件から1年3カ月後に、ドラマ「転校少女Y」で復帰しました。
その後、高部さんは1990年に幼なじみのコンピニ店店長の男性と結婚します。
その際に芸能界を一時引退しますが、その後に離婚して1999年に局部にピアスをした写真集を発売し話題をさらいました。
また、2005年に映画「KARAOKE」に出演、2006年には慶応大学の通信制を卒業し、民俗学が趣味で神田古書店街の常連と報道されました。
2016年には国立精神・神経医療研究センター精神保健研究所薬物依存薬物専門課程修了、同年には大野研究所認定・CBTストレスカウンセラーとなるなど多方面でを活動しています。
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