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裕木奈江…バッシング事件の原因は「ポケベルが鳴らなくて」?!




 

1980年代末に映画女優としてデビュー…
1992年にはフジテレビ系列ドラマ「北の国から’92巣立ち」で脚光を浴び、少女っぽく男性に大人気だったのが「裕木奈江」さんです。

そんな彼女が「女性に嫌われる女性タレント」として芸能マスコミから連鎖的なバッシングを受けたのは、1994年3月のことでした。

裕木奈江(ゆうきなえ)
生年月日:1970年5月12日(49歳)
職業:女優、歌手
所属:テックスエージェンシー
出身:神奈川県横浜市瀬谷区
学歴:神奈川県立都岡高等学校



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当時、裕木さんは山田洋次監督の映画「学校」でアカデミー賞優秀助演女優賞・新人俳優賞を受賞して、さらなる活躍が期待されていました。

しかし、いくつもの雑誌が読者からの声として、

男にこびたような目がむかつく人の彼氏を寝取りそうなタイプに見える

どこから見てもさえない女の子にしか見えない

上目遣いの表情を見るといじめたい気持ちになる

男ってなんでこのタイプに弱いの。だから最近の男はダメなのよ

といった発言を掲載…
嫌われる女ナンバーワンとバッシング報道を始めたのです。

その中には顔写真を大きく掲載し、人相学の観点から裕木さんの性格を「気が強くて頑固」」、「トラブルを起こしやすい」などと分析したものもありました。
「単なるひがみ」、「スターになる人は初めは同性から強烈に嫌われる」…
など擁護する報道も見られましたが、パッシングによるマイナスイメージは裕木さんにとって想像以上に深刻なものだったのです。

当時、裕木さんはJRAのCMで高倉健さんとの共演が話題になるなど、スポンサーから引っ張りだこでしたが、バッシング騒動以降、急に支持を失って状況は一変してしまいます。

「CM調査で裕木が出ていたCMに女性票が1票も入らなかった」という調査会社関係者の証言も飛び出したこともありました。

CM・ドラマとも出演は激減…
1994年後半の裕木さんはコンサートツアー中心の活動を行い、徐々にテレビへの露出は少なくなっていきました。

一連のバッシングの原因ですが、1998年に放映されたドラマ「ポケベルが鳴らなくて」を挙げる声が多かったようです。

このドラマは裕木さんが緒形拳さん演じるサラリーマンと不倫関係に陥るストーリーだったのですが、役柄の設定や台本で裕木さんの所属事務所とドラマ制作サイドの間に摩擦があるとの報道がなされました。

また、主題歌を歌うはずだった裕木さんがエンディングテーマに回されたという話もあったのです。

こうした状況の中で裕木さんは「ポケベルが鳴らなくて」最終回の成田ロケに不参加…
最終回の空港シーンは主演女優が不在で、すべて代役が吹き替え撮影し、後ろ姿や顔を隠したシーンばかりという異例の事態になったのです。

その後、事務所と制作側は肖像権侵害やギャラ未払いなど訴訟合戦を展開しました。
これら一連のトラブルに加えて、裕木さんが演じた「不倫にのめり込む女」というイメージから、バッシング報道が加速したのが真相だと言えるでしょう。

テレビから消えた裕木さんですが、2004年には「新進芸術家海外留学制度」に自ら応募し、文化庁の国費留学生としてギリシャ・バロス島に滞在しながら演劇を学んで話題となりました。

また2006年にクリント・イーストウッド監督のハリウッド映画「硫黄島からの手紙」、2012年2月公開の映画「セイジ―陸の魚―」にも出演して女優活動を続けています。

今から考えても気の毒で理不尽な騒動だったと言えるでしょう。




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