1985年9月27日、午前10時にホテルニューオータニの神前結婚式場では「高田みづえ」さん(当時25歳)と、大関・若嶋津さん(当時28歳)の挙式が行われていました。
このお二人の馴れ初めは一体どのようなものだったのでしょうか。
名前:高田みづえ(たかだみづえ)
本名:日高みづえ(ひだかみづえ)
生年月日:1960年6月23日(59歳)
職業:元歌手・タレント
所属:バーニングプロダクション
レーベル:テイチク/UNION
出身:鹿児島県揖宿郡頴娃町(現・南九州市)
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紋付き羽織袴の大関と白無垢姿の高田さん…
身長150センチちょっとの小柄な高田さんと188センチの巨体の大関が並んでいました。
高田さんはお酒が強く、三三九度の杯を一気に飲み干します…
式の終わりのころは彼女の目からは涙が止まらずあふれ出ました。
披露宴は午後6時半から…
3カ月前に松田聖子さんと神田正輝さんの披露宴が行われたのと同じ、同ホテルの鶴の間でした。
開場前に相撲にちなんだ寄せ太鼓が鳴り…
招待客は各界の有名人をはじめとする約1500人ほどが集まりました。
スピーチも注目を集めます。
特に事務所の先輩の和田アキ子さん…
嫁ぐ先での3つの袋を大事にしてください。1つは若嶋津関の胃袋。2つ目はお袋。つまり二子山部屋のおかみさん。3つ目は堪忍袋
という含蓄ある言葉は語り草になっています。
結婚式の総費用は2億円といわれ、高田さんの衣装代だけでも7800万円でした。
この模様はテレビ朝日系列で生中継されて、30.2%の視聴率を記録したのです。
好対照の体格の2人でしたが、鹿児島県出身の同郷同士のカップル…
2人の馴れ初めは、この3年半前の雑誌の対談でした。
もともと若嶋津さんは高田さんのファン…
それ以前の雑誌のインタビューでも「理想の女性は?」という質問に対して「高田みづえ」と答えるほどだったのです。
この対談でもすっかり意気投合したといいます。
けれども、「結婚するのでは?」と報道されたのは前年暮れになってからのこと…
若嶋津さんはその報道に対して表向きは否定のコメントを出していましたが、ちょうどそのころ家族に高田さんとの結婚を相談していたといいます。
その直後の紅白で7回目の出場を果たした高田さんに対して、司会の森光子さんは「今年の紅白はみづえさんにとって、きっと一生忘れられないステージになると思います」との異例の紹介をしました。
高田さんはヒット曲の「秋冬」を歌ったのですが、歌唱力には定評があった彼女が、この一言に反応したのか、嗚咽をこらえたような表情になり、いつもの声が出なかったのです。
2コーラス目には涙が止まらなくなり、かろうじて歌い上げました。
その後、森光子さんと紅組リーダーの水前寺清子さん、森昌子さんが駆け寄って彼女を支えたのです。
視聴者が何が起きたのか…
といぶかったシーンでしたが、芸能マスコミはこれを見て、結婚報道は事実かと色めきたったのです。
生放送終了後、取材陣は高田さんの元に集まるものの、彼女は笑顔を見せるだけでノーコメント…
結局、正式に婚約と結婚後の引退の正式発表がされたのは、年が明けた2月でした。
高田さんは1977年に「硝子坂」で歌手デビュー…
榊原郁恵さんや清水由貴子さんとともに「フレッシュ三人娘」といわれ、1970年代から1980年代初めにかけて人気アイドルとして名を馳せましたが、この挙式をもって芸能界を引退しました。
1987年に現役を引退し、松ケ根親方となった若島津さんと共におかみさんとして松ケ根部屋を支え、2015年8月「第47回思い出のメロディー」(NHK)で30年ぶりに復帰しています。
また2016年2月22日には「徹子の部屋」へ娘のアイリさんとスタジオ共演し、冒頭で31年前の芸能界引退後、当時大関・若嶋津さんとの結婚披露宴パーティーのVTR映像などが流されました。
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