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大谷直子…離婚と病気を乗り越えた人生

女優の「大谷直子」さん(当時28歳)と俳優の清水紘治(当時34歳)が婚約会見に臨んだのは1979年1月21日…

NHK朝の連続テレビ小説「信子とおばあちゃん」でヒロインを演じた売れっ子女優と…
片や当時はあまり名前の知られていない個性派俳優の結婚でした。

名前:大谷直子(おおたになおこ)
生年月日:1950年4月3日(69歳)
職業:女優
所属:フロム・ファーストプロダクション
出身:東京都足立区
学歴:東京都立赤羽商業高等学校卒業



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当時の清水さんは俳優座養成所、文学座を経て劇団自由劇場や黒色テントの旗揚げに参加…
演劇界のホープでした。

ただ、当時の清水さんは、あまりお金がなかったようで…
清水さんが大谷さんに贈った婚約指輪は知り合いの時計屋が廃業する際、部品を使って作ってくれたもので、かかった費用は締めて3000円だったのです。

実は2人とも再婚…
大谷さんは1971年に俳優の松山省二さん(現・松山政路)と結婚し、女の子をもうけたのですが、1974年暮れ、子どもを連れて離婚しています。
離婚の原因は俳優の近藤洋介さんとの不倫でした。

一方の清水さんは自由劇場時代に子どもを持つ人妻と結婚…
相手は熱烈な清水さんのファンでした。

女の子が生まれましたが、1976年に離婚し、子どもは夫人が引き取っています。

離婚した者同士、どうやって結ばれたのか?…
実は大谷さんにとって清水さんは以前から憧れの人だったのです。

都内の商業高校の生徒だった大谷さんは在学中の1968年、知人が本人に知らせずに応募した岡本喜八監督の映画「肉弾」でデビュー…
同年、TBSのドラマ「三人の母」で清水さんと共演しました。

撮影の合間に宿題をやっている大谷さんに清水さんは何かと気を使い、頼れるお兄さんという存在だったのです。
以後、共演することはなかったのですが、1978年夏に街で偶然再会し、交際が始まりました。

最初に会った時、清水さんは大谷さんのことを少女としか見ていなかったのですが、10年が経ち、大谷さんは見違えるような大人の女性に成長していたのです。

世間をアッと言わせたのは1981年春…
大谷さんが妊婦ヌードを発表したのです。

妊娠2カ月目から8カ月目までの一糸まとわぬ姿を披露…
プックリ膨れたお腹は衝撃的でした。
大谷さんは同年5月、帝王切開で男の子を産んだのです。

「おしどり夫婦」といわれましたが、1994年夏に破局が発覚します。
すでに3年前から別居していました。

一番の原因は清水さんの借金…
大谷さんがいくら稼いできても、清水さんが芝居のためにどんどんお金をつぎ込んでしまうのです。

さらに清水さんは自らプロデュースしている舞台に私財を投入…
大谷さんにばかり頼るのは気が引け、「自分でも少し稼がなければ」と下北沢にバーを開きましたが、赤字続きでますます借金が膨らんだのです。

大谷さんは奔放な女性に見えがちですが、実は家庭に入ることを望んでいたのです。
かねがね、自分は女優には向いていないから、主婦に専念したいと周囲に語っていたそうです。

清水さんは破局会見で、

ボクの好きなもののために彼女の大切なお金まで使ってしまった。

と反省の弁を述べました。

間もなく2人は正式に離婚したのです。

その後の大谷さんは2007年秋頃に、悪性リンパ腫で余命3ヵ月の宣告を受けることになります…
1ヵ月の入院と通院による抗がん剤・抗体薬での治療を経て、半年後に治療を終了…
4年間の療養生活を経てし、2012年公開の映画「希望の国」で復帰しました。

最近では映画「利休にたずねよ」(2013年)や、「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」(フジテレビ系・2016年)、「ナポレオンの村」(TBS系・2015年)などに出演しています。




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