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西城秀樹…脳梗塞の再発や後遺症を経て

絶唱型の独特の歌唱法と激しいアクションで一時代を築き、1972年のデビュー以来、歌謡界をリードしてきた歌手の「西城秀樹」さんです。

名前:西城秀樹(さいじょうひでき)
本名:木本龍雄(きもとたつお)
生年月日:1955年4月13日
職業:歌手、俳優
所属:アースコーポレーション
出身:広島県広島市
学歴:明大中野高等学校定時制



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西城さんに病魔が襲ったのは2003年、48歳の時でした。
脳梗塞を発症して一時は引退の危機がささやかれたのです。

6月21日、韓国は済州島でディナーショーを開いていた西城さんは終了後「だるい」、「ロレツが回らない」と訴えました。
ショーの翌日に帰国した西城さんは成田空港から、そのまま都内の大学病院に入院…
検査の結果、脳梗塞と判明して10日間入院したのです。

そもそも西城さんは、済州島入りする数日前から「疲れ気味」や「寒けがして声が出ない」などと話していました。
ホテルに着いても「言葉が出ない」、「左の頬が下がっている」などの症状が出たため、電話で日本の医者に相談したところ、脳梗塞の疑いを告げられました。
近くの病院で安静を勧められましたが、プ口意識が強い西城さんは「死んでも仕方ない」と血流をよくする薬を飲んでショーを強行したのです。

西城さんは2001年11月にたばこの吸いすぎによる”2次性多血症”で入院しています。
以来、たばこをやめ、肉類や脂肪分、酒を控えるなど健康に留意していました。
健康管理の一環としてサウナに通い、減量も成功させたのです。

しかし、このサウナ通いが裏目に出ました…
西城さんはボクサーの減量のように水分を控えてトレーニングを行い、ホテルのサウナでも水分補給なしで15分入って水風呂というパターンを繰り返したのです。

脳梗塞は血管が血栓で詰まったり、血流が阻害されて発症する病気…
西城さんの場合は水分補給なしのサウナで脱水症状を起こし、血液中の赤血球濃度が上昇し、ドロドロになり、脳梗塞を発症した可能性が指摘されました。

後に西城さんは「自己流の間違った方法でやっていたのはまずかった。体が出しているサインをもっとしっかり受け止めればよかったなあ」と語っています。
幸い命に別条はなかったものの、手足と口に軽いマヒが残り、喉いても「コップ」や「水」が出てこないなど言語にも影響が出ました。
うつ状態になって「死んでしまおうか」と考えたこともあったといいます。

そんな西城さんを救ったのが家族でした。
「ゆっくり一緒に治そう」の言葉に「3歩進んで2歩下がる」の心構えで焦らずリハビリを始めました。

その甲斐もあり、西城さんは3年目くらいからは完全に調子が戻ったことを実感…
医者からは「奇跡だね」と言われました。

その後、NHK朝の連ドラ「つばさ」に出演するなど活躍するも12月に脳梗塞を再発してしまいます。
今回は右の手足に運動障害が出ました。
長時間立てないため、2012年1月末の公演では椅子に座って歌うシーンもあったのです。
それでも水中運動も取り入れたリハビリで、杖をついて歩けるようになり、「闘っている姿を見て元気を出してもらえれば」と語りました。

西城さんは還暦を迎えた2015年に「ヒデキ還暦!」と題した記念ライブを開催…
同窓界コンサートや、2016年2月13日には西城さんが監修したソフトバンク「Y!mobile」のCMが放送開始し、そこで「YOUNG MAN(Y.M.C.A.)」のメロディーにのせた歌とダンスをプロデュースするなど音楽活動を続けています。



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