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安西マリア…失踪事件と泥沼裁判の結果とは?!




 

デビュー曲の「涙の太陽」が大ヒットし、レコード大賞新人賞を受賞した「安西マリア」さん。

そんな安西さんは、1978年に失踪事件を起こしたことがあるのです。
人気歌手の突然の失踪劇はその後、裁判に発展して芸能界を震撼させるスキャンダルになりました。

名前:安西マリア(あんざいマリア)
本名:柴崎麻利子
生年月日:1953年12月16日~2014年3月15日(享年60歳)
職業:歌手、女優
出身:東京都



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安西マリアさんが新曲「太陽が泣いている」のレコーディングをすっぽかし、姿を消したのは1978年4月8日。
当時、安西さんは24歳でした。

所属プロダクションに「精神的にも肉体的にも疲れ、仕事ができるような状態ではありません。社長とお会いできるような状態でもありません」との手紙が届いたことで、5日後の13日にプロダクション社長が会見を開き、安西さんの失踪を発表したのでした。

当初、安西さんの元マネジャーも姿を消していることから、この事件はマネジャーとタレントの駆け落ちと見られていたのです。
しかし、失踪から2週間後の4月21日、事件は思わぬ急展開を見せました。

安西さんの母親から「社長から暴行、強要を受けた」として被害届が出されたのです。
「愛の逃避行」は一転、「プロダクション社長によるタレント恐喝事件」に様変わりしました。
失踪から1カ月後の5月6日、プロダクション社長は強要容疑で逮捕されたのです。

社長に対する裁判は冒頭から泥沼の暴露合戦となりました。
8月に開かれた公判では、失踪から4カ月ぶりに姿を現した安西さんが「事務所に入ると社長に怒鳴られました。怖くて泣き出しました」と涙ながらに証言したのです。

これに対し、社長側は安西さんと共に失踪したマネジャーが事務所の金を使い込み、安西さんとマネジャーが深い関係になっていると主張。

最終的に社長は強要罪については無罪となったものの、安西さんの給料を半減することを計画し、マネジャーを暴行した上で安西さんを脅したとして暴行・脅迫罪で懲役10月、執行猶予3年の判決が出ました。

後に安西さんは「決してマネジャーと独立しようとしたんじゃないの。デビュー時に私をスカウトしてくれた人が勝手に移籍話を進めたのね」、「マネジャーと男女の関係はなかったの」と語っています。

当時、芸能活動への意欲を失いかけていた安西さんの周囲で本人不在のまま進んでいた移籍話がトラブルの発端…
目の前でマネジャーが殴られて脅された安西さんが身の危険を感じ、身を隠したというのが真相でした。

安西さん、プロダクション社長、マネジャーの3者が泥沼の裁判劇で失ったものは大きいものでした。
社長は別のプロダクションから業界に復帰したものの、一社員からのスタート。

騒ぎの発端となったマネジャーは安西さんと破局…
クリーニング店でアルバイトをしていると報じられました。

安西さんは事件後、家族で買い物にも行けない状態が続き、家族そろってハワイに移住…
芸能界から一時引退となったのです。

その後、事件当時とは別の初代マネジャーと結婚。
芸能プロダクションの社長夫人となり、1児をもうけるものの後に離婚します。

その後トークやライブなど芸能活動を続けていましたが、2014年3月に心筋梗塞により60歳で亡くなりました。




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