兄は「裸の大将放浪記」でも知られる俳優・芦屋雁之助さん…
弟は初代芦屋凡凡の凡芦屋雁平さん…
その人物こそ「芦屋小雁」さんです。
喜劇俳優として吉本新喜劇デビューしてからも、数々のテレビドラマや映画の出演していた小雁さんですが、最近では認知症に悩んでいるという話が出ています。
果たして、小雁さんの認知症とはどのようなものなのでしょうか。
名前:芦屋小雁(あしやこがん)
本名:西部秀郎(にしべひでお)
生年月日:1933年12月4日(85歳)
職業:喜劇俳優
所属:小雁倶楽部、さち子プロ
出身:京都府京都市
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2018年6月に認知症であることを公表した芦屋小雁さん…
そもそも初期症状は2017年に入った頃から出ていました。
家の近くの駅やバス停で待ち合わせするときに、しばしば場所を間違えるようになったのです。
2017年春にも、土地勘のある大阪府の舞台に出演した際に、「ここはどこや?」と自分の居場所がわからなくなりました。
地元・京都大学付属病院で診察を受けると、「血管性認知症」と判阴したのです。
血管性認知症とは脳梗塞や脳出血などによって発症する認知症のことです。
血管性認知症では脳の場所や障害の程度によって症状が異なるため、できることとできないことが比較的はっきりとわかれていることが多いと言います。
京都大学付属病院で診察後から8ヵ月経つと、小雁さんの症状は一気に進みました。
2018年2月にも女優で30歳年下の妻の寛子(勇家寛子)さんが留守中に徘徊…
公園のベンチで一夜を明かしました。
この時は事なきを得ましたが、寛子さんもこの時ばかりは「(いなくなって)30時間を超えた時、生きては会えないな…死んだなと(思いました)」と、一度は覚悟を決めたことを明かしています。
それからは寛子さんが働く平日は介護ヘルパーに来てもらい、昼食を一緒に買いに行ったり、散歩をしたりしているそうです。
また、小雁さんの靴は万が一の徘徊に備えて、「お守りつきの靴」と呼んでいるGPSを搭載したスニーカーになっています。
しかし、本人に病気の自覚があるかと聞くと「ない」とのことで、小雁さん自身に自覚症状は全くないそうです。
2018年10月には、地元・京都府で認知症の理解を広めるリレーマラソン「RUN伴(らんとも)」に参加しています。
このイベントは、今まで認知症の人と接点がなかった地域住民と、認知症の人や家族、医療福祉関係者が一緒にタスキをつなぎ、日本全国を縦断するというものでした。
小雁さんは青いジーンズに、仲間とおそろいのオレンジのTシャツ姿…
観光客であふれる新京極通りを数百メートル走り、ゴールのテープを切りました。
小雁さんは「皆さんのお顔を見ながら、うれしいと思っておりました。こういうのを、なんべんもやりたいですね」とマイクを握って挨拶したのです。
確かに死滅した脳細胞をよみがえらせることはできません。
その意味で血管性認知症に根本的治療法はないとされていますが、脳は隣接箇所が代わりに機能を果たすなど、機能の可塑性(元に戻る可能性があること)があることがわかっています。
脳血管障害の再発防止と転倒・肺炎などの予防に努めながらリハビリテーションに取り組むことができれば、機能の回復と維持が可能だそうです。
小雁さんと妻・寛子さんの活動を応援すると共に、認知症に対する取り組みやにも注目が集まります。
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