1990年代

野坂昭如と大島渚の殴り合いの原因は何だったのか?!





「青春残酷物語」や「戦場のメリークリスマス」などで知られる映画監督の大島渚監督…
「おもちゃのチャチャチャ」や「火垂るの墓」などの作家として知られる「野坂昭如」さん。

晩年は共に病気療養で姿を見かけることは少なかったのですが…
2人はかつて公衆の面前で大喧嘩したことがあるのです。

名前:大島渚(おおしまなぎさ)
生年月日:1932年3月31日~2013年1月15日(享年80歳)
職業:映画監督、タレント、俳優
出身:岡山県玉野市
学歴:京都大学法学部

 

名前:野坂昭如(のさかあきゆき)
生年月日:1930年10月10日~2015年12月9日(享年85歳)
職業:作家、作詞家、タレント
出身:神奈川県鎌倉市
学歴:早稲田大学第一文学部仏文科




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それは今から30年近く前の1990年10月23日のこと…
その日、東京プリンスホテルで大島渚・小山明子夫妻の「結婚30周年パーティー」が開かれていました。

当時の大島監督はテレビ朝日の「朝まで生テレビ!」の常連…
討論相手を「バカヤロー!」と一喝する姿がお馴染みでした。

会場には600人を超す関係者が駆けつけ、次々にお祝いのスピーチがなされ、三三七拍子の手締めで大盛況のうちにお開きとなりかけました。
しかし、この直後に事件が起きるです…

自ら司会をしていた大島監督が帰りかけた客席に向かって「皆さんお待ちください、野坂さんがいらしてます」と呼びかけました。
大島監督は野坂氏にスピーチを頼んでいたことをすっかり忘れていたことに気がついたのです。

ザワつく中で壇上に上がった野坂さんは和歌を詠み込んだスピーチでお祝いの言葉を贈った後、フラフラした足取りで大島監督に近づきました。
そして、いきなり「俺を忘れやがって」と大島監督を右拳で殴りつけたのです。

「なんで殴るんだ!」と大島監督も反射的に反撃…
持っていたマイクで野坂さんの頭をゴンゴンと叩く音がマイクを通じて会場中に響き渡りました。

すぐそばにいた明子夫人が2人の間に割って入り、会場は突然の殴り合いにただ呆然とするだけ…
慌てて壇上に上がった幹事団が野坂さんを会場から引きずりながら連れ出そうとする中、大島監督が「悪いのは私」ととりなしたため、ようやく会場から拍手が起こって、とりあえずパーティーはお開きとなったのです。

野坂さんが怒った理由は単純なことでした。
大島監督から、パーティーでの挨拶を頼まれた野坂さんは、10日ほど前から和歌を6首も作って張り切って いたと言います。

ところが、自らホスト役を務めていた大島監督は慌ただしい中で、野坂さんが途中で帰ってしまったと思い込んで、挨拶をカットしてしまったのです。

一方の野坂さんは声が掛かるのを待ちながら飲んでいました。
もともとテレビに出る時も緊張して酒を飲むことが多かったのですが、この時は挨拶に備えてダブルのウイスキーを10杯ほどガブガブとあおってしまい、ようやく声が掛かった時には、すでに泥酔状態…
ステージに上がった瞬間に怒りが爆発してしまったのです。

会場にはテレビの取材カメラも入っており、マスコミは大物同士の喧嘩の行方に騒然となりました。
しかし、2人ともさすがに喧嘩慣れしているだけあって手が出るのも和解するのも早かったのです。

大島監督はこの翌日に野坂さんに詫び状を届け、野坂さんも週刊誌のコラムで「先日の非礼をお詫び申し上げます」と謝罪…
8日後にテレビ番組の収録で顔を合わせると、野坂さんが「俺だって頭ボコボコだよ」と言えば、大島監督も「でもマイクって軟らかいんだね。全然きかなかったよ」と笑い合ったといいます。

野坂さんは2015年12月9日に心不全で…
また大島監督は2013年1月15日に肺炎で亡くなっています。




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