近年、政府や企業、宗教などに関する機密情報を公開するウェブサイト、ウィキリークスが今度はサッカー専門サイト
「フットボール・リークス」をご存知でしょうか。
「フットボール・リークス」とは2015年の9月より公開された匿名により機密情報を公開する内部告発サイトで、簡単に言えば“ウィキリークスのサッカー版”です。
主にサッカー選手の契約に関する情報や、契約書そのものを公開してしまうこともあります。
これまでフットボール・リークスにより、情報公開された(されてしまった)サッカー選手は多々います。
例えば、有名なところで2012年にネイマール選手の肖像権に関して、ネイマール選手の父親であり代理人でもあるネイマール・ダ・シウバ氏が所有するネイマール・スポーツ・マーケティング(ネイマールの商用権)に関して、投資会社ドイェン・スポーツから600万ユーロ(約7億8000千円)を受け取ったことが明らかになりました。
また、その後も2016年3月にオンラインポーカー会社や、日本の会社との契約が結ばれる予定であることなど、契約金や権利の何%を手に入れるかまで、事細かに公開されてしまいました。
その他にも2013年にはレアル・マドリードからアーセナルに移籍したメスト・エジル選手(ドイツ代表)のクラブ間契約書が、そのまま公開されたこともありました。
最近ではレアル・マドリードのペレス会長が、クリスティアーノ・ロナウド選手(30歳)のプライドに配慮して、「ロナウド選手の移籍金が史上最高額だ!」と言っていたのに、実はギャレス・ベール選手(26歳)の移籍金の方が高いことが、フットボール・リークスによってバレてしまいました。
しかも、この契約には実際に最高移籍金額だったギャレス・ベール選手に対して、「メディアには(ロナウド選手より)低い金額だった言わなければいけない契約」や、そもそも、「お金の話がしないようにする契約」なども、結ばれていたことが明らかになったのです。
どれだけレアル・マドリードは、ロナウド選手に気を使っているんだ…
しかも、ロナウド選手も自分が気を使われていたことが発覚したら、何だかプライド高くてわがままな人みたいに思われてしまい、ロナウド選手やギャレス・ベール選手、ペレス会長さらにはレアル・マドリード関係者のみんなが、迷惑してしまった事態となりました。
ウィキリークスも同様ですが、フットボール・リークスも選手の契約内容の他に、外には出したくない情報もたくさん記載されています。
もちろん政府が国民に隠している公開すべき事実などは、私たちも知る必要があり、ウィキリークスやフットボール・リークスの存在価値に、賛否両論がありますが、このようなプライベートな部分にまで、あっさりと公開してしまうのは如何なものかと思いました。
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