1960年代

佐藤慶の「一夫多妻宣言」とは何だったのか?




 

先祖代々会津藩士で、戊辰戦争に敗れて漆器材料の卸商を営んでいた佐藤家…
そんな家系に生まれたのが「佐藤慶」さんでした。

佐藤さんは過去にあることをきっかけに「一夫多妻宣言」をしています。
それには一体どのような背景があったのでしょうか。

名前:佐藤慶(さとうけい)
本名:佐藤慶之助(さとうけいのすけ)
生年月日:1928年12月21日~2010年5月2日(享年81歳)
職業:俳優、ナレーター
出生地:福島県会津若松市
学歴:福島県立会津工業学校染織科



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1996年5月10日に佐藤さんに関係するある事件が起きます…
午前10時30分に東京・南青山のアパートから女性が飛び出しテラスで倒れました。

向かいの家で掃除をしていた人が気づき、119番…
救急車が駆けつけたものの、本人が「もう大丈夫」と言ったので、一旦は引き揚げたのでした。

しかし、その晩の19時30分、友人と名乗る人物から「やはり容体がおかしい」と通報があり再び救急車が出動…
女性は渋谷病院に搬送され入院することとなりました。

病名は一酸化炭素中毒…
この女性は部屋でガス栓を開き、自殺を図っていたのです。

幸い症状は軽く、2日後に退院…
女性は大阪の高級バーの元ママで、Iさん(当時28歳)で、前月から妻子ある俳優の佐藤慶(当時40歳)さんの子どもを妊娠していると報じられ、芸能マスコミが騒がせていた人物でもありました。

佐藤さんがIさんと出会ったのは3年前NHKのドラマの仕事で大阪を訪れた際…
たまたま北新町のバーに入ったのがきっかけでした。

何度か店に顔を出しているうち、2人は男女の関係になったのです。
最初の出会いから2年数カ月が経過した頃に妊娠がわかり、Iさんは店を閉め上京しました。

女性誌のインタビューで佐藤さんは「カミさん以外に女がいて、どうしていけないのかな。ボクにはわからない。」と答えました。
すると、女性誌は「佐藤慶の一夫多妻宣言」と報じたのです。

佐藤さんは俳優になる前、故郷の会津若松市役所で戸籍係を務めていました。
婚姻届や離婚届を受け付けながら、「こんな紙切れ一枚で男と女がくっついたり別れたりするのはナンセンス」といつも考えていたといいます。

また佐藤さんは役所勤め時代に、妻となるナホ子さんと知り合っています。
そうして間もなく、佐藤さんは俳優を目指し上京…
銀行勤めをしていたナホ子さんも東京に転勤なり、同棲生活を始めたのでした。

そして不本意ながら婚姻届を提出…
佐藤さんはそれを「契約結婚」と呼んでいました。

佐藤さんは「子どもは生理的に嫌い」と公言していた人物でもあります。
ナホ子夫人の妊娠が判明した際も産むことに反対していました。

しかし夫人は「何か起こったら私には何も残らない。あなたとの愛の証しにせめて子どもだけは産んでおきたい。」と譲らず、佐藤さんも同意するしかありませんでした。

このような背景があり、Iさんが「産みたい」と言った時も佐藤さんは反対したのです。
しかし、Iさんもナホ子さんと同様の理由で頑なでした…
何度も話し合った末、佐藤さんが折れたのです。

雑誌記者から「奥さんとIさんと両立する試算は?」と問われ、佐藤さんはこう答えました。

仲良くするということでしょう。彼女が子どもを連れて僕の家に遊びに来てもいいし。人間はみな兄弟みたいなものだもの…

さらに佐藤さんは、

両立できる自信はあったが、こうしてあなたたちマスコミが外から邪魔をした今は別

と続けたのです。

自殺未遂を起こし、入院したIさんは渋谷病院を退院すると、その足で横浜病院に向かいました。
妊娠中絶の手術を受けるためでした。
以降、Iさんの消息は不明となります。

その後もニヒルな性格の俳優として活躍した佐藤さんは2010年5月、肺炎のため都内の病院で81歳で亡くなっています。
2009年に公開された映画「カイジ 人生逆転ゲーム」(2008年11月収録)への出演が佐藤さんの遺作となりました。




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