2000年代

向井亜紀…代理出産における東京高裁と最高裁の裁判結果




 

2003年11月にタレントの「向井亜紀」さん(当時39歳)と元格闘家の高田延彦さん(当時41歳)の間に子供が誕生しました。
しかし、この子が日本では認められていない代理出産だったことから賛否両論を呼び、裁判でも争われたことがあります。

名前:向井亜紀(むかいあき)
本名:髙田亜紀(たかだあき)
生年月日:1964年11月3日 (54歳)
職業:女優・タレント
所属:ホリプロ、エヴァーグリーン・エンタテイメント
出身:埼玉県大宮市(現:さいたま市西区プラザ)
学歴:日本女子大学家政学部家政理学2部生物系(現在は理学部物質生物科学科生物系に再編)(中退)



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2003年11月28日、米国ネバダ州で30代女性(代理母・シンディ)が帝王切開で双子の男の赤ちゃんを出産しました。
高田夫妻の精子と卵子を体外受精させて、それを代理母の子宮に着床させる…
いわゆる代理出産で生まれた子でした。

高田夫妻は1994年1月に結婚…
6年後の2000年9月に夫婦が待ち望む妊娠が判明しましたが、喜びも束の間、子宮がんが同時に見つかります。

病巣のみを切除する手術が2度試みられましたが、予想を上回る重症と判明…
最終的に卵巣は温存できたものの、子宮を全摘する手術を受けざるを得なかったのです。
この時、授かっていたまだ16週の胎児も助けるすベはありませんでした。

手術後の2年後生存率は40%と宣告された向井さんの闘病生活は続きましたが、彼女は「高田の遺伝子を残したい」と切々と語り、2002年8月、夫婦で渡米を敢行します。
理由は、日本では代理出産が代理母の身体的負担が大きく、社会の混乱を招くなどの理由で今も禁止されているためでした。

最初は人工授精に失敗し、2度目は着床に失敗…
代理母を代えての3度目の挑戦の末の成功でした。

代理出産を公言した向井さんの会見は議論を呼び、「非合法だ」、「高額費用のかかる代理出産ができるのは金持ちだからだろう」と批判的な声も上がりました。
一方で夫婦愛や向井の母性に共感する人も多く、特に不妊に悩むカップルは成否を注視しました。

さらにもう一つの壁が、この夫婦を待ち構えていたのです。
それは戸籍の問題でした。
夫妻は実子として品川区役所に出生届を提出しましたが、これが突っぱねられ、不受理となったのです。

代理出産が認められている米国では、子供は精子と卵子を提供した夫妻の子として扱われますが、日本の法律では高田さんと出産した代理母の米人女性の子供として届け、改めて向井さんと養子縁組をするという不自然な形を取らなければならなかったのです。

しかも、これに則って届けると、夫婦と代理母との間で交わされていた出産後、一切の親子関係を残さないとの契約に反し…
双子の親子の戸籍は日米の法律のエアポケットにはまり、中ぶらりんになってしまったのです。

この出生届の件は裁判に持ち込まれ、第2審(東京高裁)は高田・向井夫婦が勝訴するものの、2007年3月最高裁では「立法による速やかな対応が強く望まれる」としながらも逆転し、双子を実子として届け出ることは認められませんでした。

結局、夫婦はこの双子を日本の戸籍に入れることを断念…
現在、米国籍のまま日本で暮らしています。

海外での代理出産は今まで100例以上あるようですが、それまでは役所に代理出産の事実を告げずに出生届を出し、そのまま受理されるケースがほとんどでした。
代理出産をめぐる生命倫理や、法律上の取り扱いに関し、様々な論議を呼んだ事件でもありました。




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