1980年代

倉沢淳美…握手会でファンに襲われてから現在まで




 

最近だとAKB48などで人気の握手会が好例ですよね。
熱狂的なファンがタレントと触れ合う場として人気ですが、一方で事件やトラブルも起きやすい場でもあるのです。

かつて、この握手会でアイドルの「倉沢淳美」さんが襲われて、殺傷沙汰になったことありました。

名前:倉沢淳美(くらさわあつみ)
生年月日:1967年4月20日(52歳)
職業:タレント、歌手、女優
出身:神奈川県相模原市
学歴:日本女子体育短期大学保育科



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1984年4月8日、札幌市の新曲キャンペーンに人気ユニット「わらべ」のかなえちゃんこと、倉沢淳美さん(当時16歳)の姿がありました。
場所は札幌市中央区の大型複合レジャービルの2階にある卓球センターです。

午後2時半に始まった「倉沢淳美ファンのつどい」には男子高校生らを中心に、約1000人が集結しました。
新曲を含む3曲のステージ、クイズのイベントの後、午後3時過ぎから握手会が行われたのです。

そうして、握手会も残り100人ほどになった頃でした。
突如、男が手を出す振りをして、左胸のポケットに隠し持っていた刃渡り4センチの折りたたみ式ナイフを振り下ろしたのです。

驚いた倉沢さんは悲鳴を上げ、現場は騒然となります。
すぐに警察官が駆けつけ、男は警察官と係員によって直ちに取り押さえられました。

倉沢さんは左手首に5針縫う全治2週間のケガを負います。
床には点々と血の跡が残り、現場は痛々しい光景となりました。
当日は札幌中央署の警察官5人を含む25人態勢で警備を行っていましたが、この事件を防ぐことはできなかったのです。

翌9日、痛々しい包帯姿で帰京した倉沢さんは羽田空港近くのホテルで緊急会見を開きました。
最初は「切られた時はぶたれたような感じで、よく見たら血がすごくてびっくりしました。でも、痛みはありませんし、大丈夫です」と気丈に答えたのです。

しかし、ファンへのメッセージを求められると、「一生懸命頑張りますので、今まで通り応援して…」と途中まで言ったところで涙が止まらなくなり、会見はそこで切り上げられました。

スタッフに抱きかかえられるように会見場を後にした倉沢さんは、都内の病院で縫合手術を受け、そのまま入院。
予定されていたテレビ出演や握手会はほぼキャンセルになりました。

襲ったのは北海道美唄市在住のチリ紙交換業の男性・田代昌美(当時26歳)…
熱狂的な「わらべ」の高部知子さんファンでした。

この事件の前年、高部さんは男性スキャンダルが発覚して芸能活動を休業…
その際に倉沢さんが「高部さんの分まで頑張る」と語ったのですが、男性はこれを高部さんの人気を奪おうとしていると逆恨みし、握手会の場を利用して計画的犯行に及んだのです。

倉沢さんは1982年9月、テレビ朝日系「欽ちゃんのどこまでやるの!?」で芸能界デビューしています。
番組内の3つ子のユニット「わらべ」は、デビュー曲「めだかの兄妹」が50万枚を超えるヒットを記録し、国民的人気者になりました。

「わらべ」の中でも倉沢さんの人気は断トツで、事件当時はソロデビューしたばかりだったのです。
人気者とファンとのスキンシップの場が狂信的なファンによって踏みにじられた事件でもありました。

その後の倉沢さんはというと、オーストラリア人男性と結婚して渡豪。
専業主婦のかたわら、時折わらべの再結成でテレビ出演しています。

また3児(長男、長女、次男)の母でもあり、2011年8月よりドバイのパーム・アイランドに在住し、その生活ぶりが2013年6月18日に「世界の日本人妻は見た!」(毎日放送)でも放送されました。




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