ヘタウマ漫画家として…
また近年でも、テレビ東京系で放送している「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」でのコミカルな素顔がウケて、ますます人気上昇中の漫画家・「蛭子能収」さん。
そんな蛭子さんはボートレースなど、大のギャンブル好きは有名で、それが災いして賭け麻雀で逮捕される騒ぎになったのは1998年の11月のことでした。
名前:蛭子能収(えびすよしかず)
生年月日:1947年10月21日(71歳)
職業:漫画家、イラストレーター、タレント、エッセイスト、ギャンブラー
所属:ファザーズコーポレーション
生誕:熊本県牛深市(現天草市)
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1998年11月20日午後5時半…
仕事を終えた蛭子さん(当時51歳)は、8時に予定していた娘との夕食の約束の前に時間をつぶそうと、行きつけの新宿のフリー雀荘に立ち寄りました。
蛭子さんはその日は好調で、最初の半チャンはトップを取ったのです。
1000点200円のレートで9000円の勝ちを収め、蛭子さんは気を良くしていました。
次の半チャンではドラの西をポン…
上がれば満貫の手です。
「今日はついている」と蛭子さんは確信したといいます。
ところが、その直後、雀荘の入り口からゾロゾロと「ガラの悪い人」が入ってきたのです。
その店はパンチパーマやスキンヘッドの客は断るという方針で客層はサラリーマン中心…
蛭子さんはそんなところも気に入っていたのです。
蛭子さんは2008年11月の新聞のインタビューで、当時の様子をこう語っていました。
「そのまま、動くなッ!」。小さな店のドアをはね飛ばすようにして入ってきて、いきなりこうだもんね。びっくりしますよ。いっぺんに20人、最初はヤクザの襲撃かと思った。刑事が客1人に1人、サッと横に張り付いて「ポケットのカネを全部出せ」と。オレ、あの時9000円勝っていて、右ポッケの1万円札を没収されたんだけど、左ポケットの20万円はセーフだったんですよ。「これは家計のカネで、麻雀で使うカネじゃないんです」って必死で弁解してさ。あのころ、バブルでさ、オレ、1億近く稼いでたんですよ
と。
結局、その場にいた14人の客と従業員7人は逮捕…
蛭子さんは13番の番号札を付けられ、警察の車に乗せられたテーブルに載せたままの1000円札も没収されました。
蛭子さんの容疑は単純賭博罪…
取り調べは食事抜きで10時間にも及びました。
蛭子さんは捜査員に「趣味は?」と聞かれ「麻雀です」と答えて、苦笑されたといいます。
ようやく蛭子さんが解放されたのは翌朝5時…
警察は蛭子さんの逮捕を公表せず、一緒に逮捕された人たちにも「みなさんの中には有名な方もいますが、このことは口外しないでください」と口止めをしていました。
しかし、どこからかこの情報が漏れ…
およそ10日後にはマスコミの知るところになり、12月2日に大々的に報道され、騒ぎになったのです。
蛭子さんは同日、記者会見を開いて、当面の謹慎とテレビ出演の自粛を宣言しました。
「しばらくは麻雀はしません。公営ギャンブルだけにしておけばよかった」と頭を下げたのです。
蛭子さんが行ってた「賭け麻雀」はレートも1000点200円とそう高くはありませんでした。
世間では身に覚えのある人も「なぜ、逮捕まで?」との声もあがったのです。
蛭子さんは逮捕直後の12月には22本のテレビ出演が決まっていましたが、それがすべてキャンセルに…
ちょうど逮捕直前に、貯金を吐き出し、総工費1億円といわれる豪邸を建てたばかりでした。
残りの蓄えが2カ月分の生活費くらいしかなく、謹慎による減収で途方に暮れたといいます。
しかし、その後はテレビ番組などに復帰し、最近ではテレビドラマ「今からあなたを脅迫します(2017年・日本テレビ)」や、映画「ローカル路線バス乗り継ぎの旅 THE MOVIE(2016年)」などにも出演するなど、相変わらず引っ張りだこのようです。
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