2008年のクリスマス、自宅マンションで謎の死を遂げた「飯島愛」さん(享年36歳)が発見されました。
そんな飯島さんが2000年に出版した半自伝的小説「プラトニック・セックス」は、一大センセーショナルを巻き起こしました。
名前:飯島愛(いいじまあい)
本名:大久保松恵(おおくぼまつえ)
生年月日:1972年10月31日~2008年12月17日(享年36歳)
職業:元AV女優、タレント、株式会社Thesis元代表取締役
所属:元ワタナベエンターテインメント
出身:東京都江東区
学歴:瀧野川女子学園高等学校(中退)
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「プラトニック・セックス」が2000年10月31日に発売されるやいなや、普段は本を買ったこともないような厚底ブーツを履いたコギャルたちが書店に走り、初版2万部はわずか2日で完売したのです。
さらに1カ月で40万部を突破し、最終的に文庫版などを加え400万部を超える空前のベストセラーとなりました。
タレントが自分の過去をここまでさらけ出した例はなかったというのがヒットの理由です。
内容は実にリアルなものでした。
両親との確執から始まり、家出、同棲、シンナーなどなど…
16歳からクラブホステスを始め、援助交際に走り、1000万円の借金返済のためセクシー女優デピューした経緯、さらに妊娠中絶、整形など、そこには壮絶な生き方がつづられていたのです。
こうした「潔さ」、「勇気」、「ぶっちゃけぶり」こそ飯島さんの真骨頂でもありました。
後の報道で、実際に執筆したのが飯島さん本人ではなかったことが明らかになりましたが、彼女はあっさりゴーストライターの存在を認めています。
その潔さもまた飯島さんらしいと、ゴースト問題は沈静化したのです。
1992年にセクシー女優としての活動を始め、デビューとほぼ同時に「ギルガメッシュないと」に登場…
トレードマークの「Tバック」は空前のブームとなり、一躍、お茶の間の人気者になっています。
この本が出版された当時はすでにセクシー業界を卒業し、タレントとしてのポジションを確立。
さらにこの本を書いたことで「ギャルのカリスマ」へとステップアップを果たすことに成功しました。
小説はテレビドラマになり、映画化もされ、海外でも翻訳出版されて大ヒット…
特に「ギルガメッシュないと」が放送されていた台湾で大きな話題となり、 飯島さんが訪台した際の会見には雑誌約200社、300人近い記者が集まったほどでした。
同年の流行語大賞にも口癖だった「私的には…」がノミネートされています。
もっともあまりに過激な内容には異論も噴出しました。
援助交際やセクシー女優出演が美化されている
といったモラル的な声に加え、セクシー女優時代の記述に関してトップ男優の加藤鷹さんが、
嘘ばかり書いた本を出して、自分を育ててくれた業界を足蹴にしたような女は俺は嫌い
と批判するなど、各方面で物議をかもしたのです。
タレントとして成功していた飯島さんにとって自分を有名にしてくれたセクシー女優という経歴は同時に大きな足かせでもあったのでしょう。
実際、自分の紹介プロフィールに「元セクシー女優」と書かれることを極度に嫌い、事務所を通じて抗議をしたことも1度や2度ではありませんでした。
ぶっちゃけキャラの飯島さんは、すべてをさらけ出したように見えて、心の奥にはさらに深い闇があったのかもしれません。
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