1980年代

たこ八郎…死因とあき竹城の最後の言葉





1985年7月、元プロボクサーでコメディアンの「たこ八郎」さんが44歳の若さで急死しました。
個性的なルックスと、いつも酔っぱらっているような受け答えがお茶の間で人気を呼んだ人物でした。

名前:たこ八郎(たこはちろう)
本名:斎藤清作(さいとうせいさく)
生年月日:1940年11月23日~1985年7月24日(享年44歳)
職業:プロボクサー、コメディアン、俳優
出身:宮城県仙台市宮城野区新田
学歴:仙台育英学園高等学校




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1985年7月24日、神奈川県真鶴町の岩海岸海水浴場の監視員は朝9時半ごろ、たこ八郎さんが仲間4人と来ているのに気付き、「監視所に遊びに来て」と招きました。
たこ八郎さんは快く応じ、監視所で20分ほど話したのですが、この時すでにたこ八郎さんはへべれけ状態だったのです。

聞けば、朝までゴールデン街の行きつけの店で飲み明かし…
その後、車の中でも飲み続け、海水浴場に到着後も海の家で焼酎を飲んでいたといいます。

その様子を見た監視員は「絶対に泳がないように」とにクギを刺しました。
しかし、仙台の海辺育ちで泳ぐのが好きなたこ八郎さんは、その直後に海に入ってしまうのです。

100メートルほど泳ぎ、海岸まで戻ろうとした残り20メートルほどの地点で異変に襲われます。
心臓マヒが起きたのです。

異変に気付いた仲間が慌てて駆けつけ、浜に引き上げるも、たこ八郎さんは全身真っ白…
泡を吹いていました。
監視員が人工呼吸を試みましたが意識は戻らず、午前10時49分に死亡が確認されたのです。

たこ八郎さんは1940年生まれ…
本名は「斎藤清作」といいます。

元は日本フライ級王座を獲得したプロボクサーでした。
最終戦績は34勝(11KO)8敗1分け…

ボクサー時代の彼は頭頂部を短く刈り込んだ髪形で「河童の清作」という愛称で親しまれていました。
ノーガードで相手に打たれ、相手の疲れを待つ独特の戦法は人気漫画「あしたのジョー」の主人公・矢吹丈のモデルとも言われています。

1964年、3度目の日本王座防衛戦で判定負けして現役を引退…
その後、ノーガード戦法のダメージで健忘症や夜尿症などパンチドランカー症状に苦しむことになります。

しかしその一方で、第2の人生を切り開きます。
喜劇俳優・由利徹さんに弟子入り、コメディアンの道を歩むことを決めたからです。

そうして、たこ八郎さんは「たっこでーす」という天然ボケか計算かわからないフレーズが受け、一躍売れっ子となりました。
26日の通夜、27日の告別式には、師匠の由利徹さんをはじめとして、タモリさん、ビートたけしさん、山本晋也さん、原田芳雄さん、根津甚八さん、菅原文太さんたちが詰めかけました。

彼らの悲嘆にくれる姿を見て、世間はたこ八郎さんの意外な人望を知ることになります。
中でも一部マスコミでは恋人と伝えられた「後見人」の女優・あき竹城さんが、「私の一番大切な人を失ってしまった。どうして私を置いで海に行ったの」と号泣…
この姿はテレビでも再三放送されました。

人気者になっても、新宿の家賃3万8000円、六畳一間のアパートに住み、足しげくゴールデン街に通いました。
根城にしていた店「クラクラ」では、たこ八郎さんの死後、遺影の前に好きなウイスキーの水割りを供えて供養し続けています。

その後、由利さん、赤塚不二夫さん、山本さんらが発起人になり、東京都・下谷の法昌寺に、たこ八郎さんの姿をかたどった「たこ地蔵」が建立され、「めいわくかけてありがとう」とたこ八郎さんの直筆の文字が刻まれました。
これは彼の座右の銘でもあります。




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