1980年代

ポールマッカートニー…来日して大麻所持で逮捕されたことがある?!





エジプトとイスラエルが国交を樹立した1980年1月…
鳴り物入りで来日した大物アーティストであるポール・マッカートニーが、成田空港で逮捕されるショッキングな事件が起きました。

当時、海外のミュージシャンの間に薬物が蔓延…
ローリング・ストーンズなど大物も薬物で入国を拒否されていたのです。

名前:ジェイムズ・ポール・マッカートニー
出生名:James Paul McCartney
生年月日:1942年6月18日(76歳)
職業:ミュージシャン、シンガーソングライター
出身:イギリス
学歴:Liverpool Institute(リバプール・インスティテュート)




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1980年1月16日15時、成田空港にニューヨーク発のパンナム機が到着しました。
中から出てきたのはウイングスのメンバーです。

ウイングスは元ビートルズのポール・マッカートニー率いるロックバンド…
当時リリースした「夢の旅人」は、「イギリスの第2の国歌」といわれるほど大ヒットし、全盛期のビートルズに迫る人気を誇っていたのです。

ポールには大麻使用の前歴があり、この4年前にもそれが問題視されて日本ツアーが中止になっていました。
入管事務所は前歴持ちのポールを2時間も入念に審査…
ポールは「日本国内では違法行為を行わない」由の念書を差し出して通されたのです。

次は税関です。
ポールはカウンターにスーツケースを無造作に置きました。

係官がカバンを開けます…
これで無事入国かと思いきや、係員の動きが慌ただしくなります。

それもそのはず…
カバンの中から隠語でブッダスティックと呼ばれる葉巻状の大麻が出てきたのです。

スーツケースの内ポケットや替え上着の中からその数90本…
219グラムもの量でした。

ポールは税関の別室にとどめられ、急行した麻薬取締官によって手錠をかけられました。
彼はこの時、口笛を吹き、リラックスした様子だったといいます。

何とも不可解な行動…
日本が麻薬に厳しい国と知っていたと、本人も麻薬取締官事務所で供述しています。

大麻はニューヨークを発つ直前に見知らぬ白人から250ドルで購入…
2004年にイギリスの音楽誌のインタビューでも「あれは、僕の人生最大の愚行だった」と反省しながらも、麻薬持ち込みの理由は「上質なものだったので飛行機のトイレに流すのは惜しかった」と要領を得ませんでした。

取り調べが行われた東京・中目黒の麻薬取締官事務所には300人ものファンが集まり、ポールが窓から顔を出すのを期待し、偽の火災通報をして消防車が7台も集まるなどの珍事が起きました。
ナプキンにポールのサインをねだった警視庁留置係が厳重注意処分を受けたりもしたのです。

結局、10日間の勾留の末に国外退去となり、そのままアメリカに帰国しました。
大麻の量からして起訴されて刑事裁判になることも予想されましたが、大物に配慮してか、ポール側の弁護士が敏腕だったためか、玉虫色の決着を見たのです。

日本への入国手続きが完了していないため、日本法は適用されないとして前科等にはならない「上陸拒否」との形の法的処理が行われました。

これで11回予定されていたコンサートのキャンセルなどで、プロモーターは3億円近い損害を被ったといいます。
ウィングスは翌年、事実上解散しました。

結局、ほとぼりが冷めてポールの来日がかなったのは10年後の1990年…
同年にはやはり1973年に入国許可が下りなかったストーンズも初来日しました。




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