テレビドラマ「太陽にほえろ!」や「風の中のあいつ」などに出演していた「渡辺徹」さん。
近年は、司会者やタレントとして活躍していることが多いのですが、実は過去に糖尿病で入院していたことがあったのです。
名前:渡辺徹(わたなべとおる)
生年月日:1961年5月12日(58歳)
職業:俳優、歌手、タレント、司会者
所属:劇団文学座
出生地:栃木県小山市
学歴:茨城県立古河第三高等学校
渡辺徹さん(当時30歳)は1991年6月13日、急性の糖尿病で東京・世田谷区の駒沢病院に緊急入院していました。
俺は大丈夫。人間ドックに入るみたいなものですよ。
と、病院の玄関前で、いつも通りの明るい表情を見せていた渡辺さんでしたが、病状は決して楽観できるようなものではなかったのです。
自らを「体格俳優」と語り、100キロを遥かに超える巨体が個性でもある渡辺さんでしたが、肥満は高血圧、高血糖、高脂肪などを招く、まさに諸悪の根源であることは変わりありません。
特に当時の渡辺さんは、のどの渇きが酷く、コーラやカルピスなどの炭酸飲料や甘い飲み物を始終飲んでいたと言います。
そんな渡辺さんの体調が急激に悪化したのは6月10日の夜、「料理天国」(TBS系)の収録前のことでした。
関係者によると、渡辺さんは心臓がドキドキして、不整脈が出ていたとのこと。
脂汗をかきながら「息苦しい」と話していたと言います。
番組収録が終了後、渡辺さんはかかりつけの駒沢病院に駆けつけました。
簡単な検査と薬を受け取って自宅に戻り、12日には検査結果が出たのです。
すると、血圧の上が170~180(正常は140以下)、血糖値は500(正常値は75~110)を超えており、白血球も1万2千(正常値は3千~9千)という高い数値が出ていました。
医師からは、
このままでは脳血栓や心筋梗塞を起こす可能性があるので、明日の朝一番で入院して欲しい。
と、言われたのです。
こうして渡辺さんは緊急入院。
検査の結果を受け、脳血栓や心筋梗塞の可能性があったことで、渡辺さんは肥満死寸前だったとも言われました。
6月13日の入院に付き添った妻の榊原郁恵さん(当時32歳)も心配そうな表情で、
この際、ゆっくり休養して完全に治して欲しい。本人は「病院食もうまいじゃないか」なんて言ってますけど…
と、語っていますが、郁恵さんにとって「心筋梗塞」という病気は、この1年前に父親を53歳という若さで奪った恐ろしい病気でもありました。
それだけに医師の警告を受けた時のショックは、本人の渡辺さん以上に大きなものだったのです。
一方で、入院中の渡辺さんはと言えば、点滴こそしていましたが、案外元気そうにしていたと言います。
入院当日には体力測定のために、自転車こぎなどをやっていましたが、
俺の心臓は人一倍頑丈にできてるらしいよ。疲れもたまってるようなので、夏休みだと思ってゆっくり休むよ。それよりも渡さん(渡哲也)のことが心配なんだ。
とも語っていたのです。
実は当時、渡哲也さんは大腸がんの手術を受けている最中で、世間もその動向に注目していました。
渡さんと渡辺さんは、1981年のテレビドラマ「太陽にほえろ」(日本テレビ)のデビュー作でお世話になっていた間柄でもあったのです。
そんな渡辺さんも20日には無事退院。
妻・郁恵さんからは、
今後は真剣にダイエットに取り組んでもらいます。
と、コメントがあり、その言葉通り渡辺さんはダイエットに取り組むことになりました。
元々、肥満児だったという渡辺さん。
「太陽にほえろ!」のオーディションに合格した時は83キロでしたが、その間にアクションや体作りの特訓で72キロでデビュー、その後も69キロまで絞りました。
しかし、「太陽にほえろ!」が終わるに従って体重は増え、最終的に130キロ前後にまでまで太ってしまったのです。
お陰で役者としての仕事が減少し、司会者やタレントとしての活動の方が多くなってしまいました。
1991年に糖尿病で入院した時も100キロを遥かに超えていたのです。
入院の後は、妻・郁恵さんの協力(料理ダイエット)もあり、体重を90キロ台にまで痩せることに成功しました。
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