1990年代

尾崎豊…死因の真相は何だったのか?!




 

近年では、歌手で息子の尾崎裕哉さんがデビュー。
裕哉さんの父親で、かつては「若者の教祖」といわれたのが歌手の「尾崎豊」さんでした。

1992年4月25日の不可解な死から、いくら時が経っても、尾崎さんと青春時代を過ごした世代にとっては、もっとも身近なスキャンダルと言えるでしょう。

名前:尾崎豊(おざきゆたか)
生年月日:1965年11月29日~1992年4月25日(享年26歳)
職業:歌手、詩人、小説家、画家、実業家
出身:東京都練馬区
学歴:青山学院高等部(中退)



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尾崎豊さんは1992年4月25日早朝、東京都足立区の民家の庭先で泥酔し、全裸で座り込んでいるところを発見されました。

その後、運ばれた自宅で容体が急変…
救急車で搬送されましたが、そのまま帰らぬ人になったのです。

尾崎さんは前年の年末に実母を亡くしたショックの中、初のセルフプロデュース・アルバムのレコーディングのため、不眠不休で仕事を続けていました。

満足に食事もとらず酒を浴びるように飲み続け、前の晩も高校時代の同級生と未明まで飲んで大騒ぎしていたのです。
その揚げ句の変わり果てた姿でした。

直後、無数の傷やあざが見られた尾崎さんの遺体は司法解剖が行われました。
診断は「事件性なし」でアルコールの大量摂取による肺水腫(はいすいしゅ)とされたのです。

薬物による逮捕歴があることから、当時も薬物疑惑の報道がありましたが、死から2年後に実父が「死体検案書」に書かれた大量の覚醒剤成分と、くも膜下出血から他殺を疑い、再捜査嘆願書を警察に提出しました。

実父は肺水腫が覚醒剤使用によっても起こることから、何者かによる薬物投与を疑ったのです。
これは不受理となりましたが、この間、尾崎さんは自殺説から他殺説まで書き立てられました。

ショッキングだったのは7年後の1999年。
写真週刊誌が蘇生措置を施される尾崎さんの写真を関係者の談話とともに掲載したのです。

そのあまりに痛ましい姿から再び他殺説が蒸し返されました。
そんな尾崎さんの死に付きまとうのは、やはり薬物事件です。

20歳を過ぎて音楽活動に行き詰まり、無期限活動停止を宣言してアメリカで休養していた尾崎さん。
転地療養の甲斐もなく1987年1月に帰国しています。

アルバムの制作に取りかかるものの、所属事務所やレコード会社移籍によるゴタゴタが続き、7月からのコンサートツアーは体調不良で中断し、12月に覚醒剤取締法違反で逮捕されたのです。
判決は懲役1年6月、執行猶予3年の有罪でした。

ただ、並の歌手ならこの段階で潰れたでしょうが、尾崎さんは違いました。
皮肉にも東京拘置所での勾留中、面白いように作品が頭に浮かんだのです。

1988年2月に釈放され、3ヶ月後に元ファッションモデルの繁美さんと電撃結婚。
同年9月発売のアルバム「街路樹」を引っさげた9月12日の東京ドーム復活ライブは大成功したのです。

小学校で登校拒否、中学で酒を覚えて不良の仲間入り、青山学院高等部で学校になじめず酒、たばこ、喧嘩、夜遊びに走って3度目の無期停学で中退しました。

そんな強烈な個性に1980年代のぬるま湯で育った若者は熱狂したのです。
そして早過ぎる死が尾崎さんの伝説化につながりました。

遺作アルバム「放熱への証」は100万枚を突破し、1994年のドラマ「この世の果て」の主題歌になった代表作「OH MY LITTLE GIRL」も110万枚のヒット。
オリコン調べ「衝撃を与えた伝説のロック歌手」の第1位に輝きました。

尾崎さんが倒れていた民家は「尾崎ハウス」と呼ばれ、ファンが交流する聖地となりましたが、老朽化により2011年10月に取り壊されています。

戒名は「頌弦院智心碩豊居士」…
防犯上また警備上の理由のため、実際に遺骨は納骨されていませんが、墓所は埼玉県所沢市にあります。




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