1980年代

美空ひばり…死因は癌(がん)ではなく間質性肺炎と肝硬変?!





愛称は御嬢(おじょう)…
戦後の歌謡界を代表する歌手といえば「美空ひばり」さんです。

ひばりさんと言えば、1949年に11歳で本格デビューして以来、500曲を超えるオリジナル曲をレコーディングし不世出の歌姫…
しかし、弟2人を相次いで亡くしてからは酒量が増えていき、体調不良も続き、1985年ごろからは腰痛を訴えるようにもなっていました。

名前:美空ひばり(みそらひばり)
出生名:加藤和枝(かとうかずえ)
生年月日:1937年5月29日~1989年6月24日(享年52歳)
職業:歌手、女優
レーベル:日本コロムビア
事務所:ひばりプロダクション
出身:神奈川県横浜市磯子区滝頭
学歴:精華学園高等部




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そして、ひばりさんの体が悲鳴を上げたのが1987年4月…
全国ツアーの公演先の福岡市で緊急入院したのでした。

医師団からは「左右大腿骨骨頭壊死」、「慢性肝臓病」、「脾臓肥大」と発表され、そのまま3カ月あまりの入院…
明治座などで予定されていた公演は中止となりました。
そのため、50歳の誕生日を病院のベッドで迎えたのです。

一時はカムバックも危ぶまれる状況でしたが、年末には京都のイベントでステージ復帰し、翌1988年4月、完成直後の東京ドームで復活公演を成功させて注目が集めました。

しかし、同年11月ごろから「胸が苦しい」と訴えるようになります…
元号が平成に変わった1989年2月6日、福岡県を皮切りに全国28カ所でのツアーをスタートさせましたが、翌日の小倉公演は主治医が付き添い、ステージ上では大半を椅子に座って歌う異例の事態となったのです。

8日に緊急入院したものの、病院側は検査入院を強調しました。
東京に戻って3月15日には再び検査入院…
マスコミの間で重病説が囁かれるようになります。

退院して21日に自宅からラジオ出演しましたが、直後に体調を崩して再び入院…
4月17日には横浜アリーナ公演が予定されていました。

同公演は当時、弱冠17歳の養子、加藤和也さん(現・株式会社ひばりプロダクション、藤和エンタープライズ代表取締役社長)をプロデューサーとして起用し、舞台構成から装置、演出まで任せていました。

長男を「男にするため」に「這ってでも舞台に出たい」と言っていたひばりさんですが、この公演を含めスケジュールは全てキャンセル…
年内の活動休止が決まったのです。

入院後、病院側のガードは異常なほどに堅かったと言います。
マスコミはおろか関係者の面会も大幅に制限されて、病状も公表されませんでした。

当然、周囲には緊張感が漂い始めます…
「髪の毛が抜けている」、「げっそりやつれている」などの情報も乱れ飛びました。

相次ぐ重体報道に、レコード会社が会見を開き、病床の写真と自筆メッセージ、録音テープを公開…
一時は体調も持ち直し、病院の屋上を散歩し、パターの練習をする姿もキャッチされたのです。

ところが、6月に入って体調は急速に悪化…
病名は噂された癌(がん)ではなく、間質性肺炎と肝硬変だったのですが、6月18日からは心臓機能も低下し始めます。

人工呼吸を行う強化治療に入るため、意識を抑制することを聞いたひばりさんは「頑張ります」と答えましたが、その後、意識が戻ることはありませんでした。
歌手の命であるのどを切開するなど必死の治療もむなしく、6月24日午前0時28分、52歳で帰らぬ人となりました。

26日には密葬…
ひばり邸の前は1万2000人の熱烈なファンで埋め尽くされました。

7月6日には内閣総理大臣表彰の一つで、女性初(歌手としては唯一の女性)となる国民栄誉賢をスピード受賞…
22日に青山葬儀所で本葬はTBSによって独占中継されました。

1988年には福島県いわき市塩屋埼を舞台に作詞されたのが縁で、「みだれ髪」の歌碑が建立…
1993年4月には京都市の嵐山に「美空ひばり館」が開館(現在は閉館)し、愛用品のコレクションなどが展示されました。
最近でも2016年5月29日に、未発売音源の「さくらの唄」をCD化し発売されています。




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