1980年代

森進一と森昌子…息子が生まれる前年の年末・年始




 

1986年10月1日に結婚した森進一さんと森昌子さん。
二人の結婚は、理想的な家庭像や夫婦像と称され、広く認知されるようになりました。

しかし、結婚から19年目の2005年3月に二人は別居、4月19日には所属事務所から二人の離婚が発表されています。
そこで今回は、そんな森さん夫婦が仲睦まじい新婚時代のお話です。

名前:森進一(もりしんいち)
本名:森内一寛(もりうちかずひろ)
生年月日:1947年11月18日(71歳)
職業:歌手、作曲家、社会福祉活動家
事務所:森音楽事務所
レーベル:ビクターエンタテインメント
出身:鹿児島県
学歴:鹿児島市立長田中学校

森昌子

名前:森昌子(もり まさこ)
本名:森田昌子(もりたまさこ)
生年月日:1958年10月13日(60歳)
職業:歌手、女優
事務所:おんがく工房
レーベル:キングレコード
出身:栃木県宇都宮市




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1987年の年末、森進一さん(当時40歳)と森昌子さん(当時29歳)は渋谷区松涛の自宅にいました。
当時、妊娠7ヶ月で4月上旬に出産予定の昌子さんと年越しの準備があったからです。

大晦日恒例の「NHK紅白歌合戦」では、異例のトップバッターとして「悲しいけれど」を熱唱した森進一さん。

番組の終了後に催された打ち上げに参加した後、森音楽事務所のスタッフ5名を連れて、NHKホールからは目と鼻見の先にある自宅に戻りました。

これは森さんがスタッフをねぎらうために開く会で、自宅では身重の昌子さんがにこやかに出迎えたのです。

食卓には、正子さんが用意した手作りのおせち、煮しめ、黒豆、ごまめ、キントンなどが並べられ、森さんも「今年もみんなで頑張ろう!」という音頭に合わせて、一同がビールで乾杯しました。

昌子さんが作った年越しそばも出され、午前2時頃まで、森さんを中心に楽しいひとときを過ごしたのです。

年が明け、1988年の元旦の朝、10時10分。
二人は年始の挨拶のため森さんの愛車・べンツに乗って自宅を出ました。

昌子さんは、黒のマタニティーウエアに銀ブチの眼鏡をかけ、夫妻の車は世田谷区砧(きぬた)にある二人の仲人でもあるホリプロダクション会長・堀威夫(ほりたけお)さんの家に向かいました。

堀さん宅で挨拶を済ませ、30分ほどで帰宅。
この前年には、同じ世田谷区の中町にある昌子さんの実家にも寄ったのですが、この年は妊娠7ヵ月ということもあり、疲れてもいけないとそのまま自宅に戻ったのです。
閑静な松涛の自宅で、夫婦水入らずのお正月をゆっくりと祝いました。

翌2日は森さんが座長を務める新宿コマ劇場の森進一特別公演「雪祭りに来た男」とヒットパレードの「歌ありてこそ」の初日が開かれます。

「雪祭りに来た男」は、森さんにとっては初めての股旅もの(芸人などが諸国を股にかけて旅をして歩くこと)で、森さんは父親を探して旅を続ける渡世人・風の喜三郎に扮(ふん)していました。

この日、森さんは昌子さんを伴って午前10時6分、ベンツでコマ劇場に到着。
森さんはダークグレイのスーツ、昌子さんは白のツーピースという装いです。

昌子さんは、3階の一番奥にある森さんの楽屋に着くと、まず今回の特別公演で参加している故・芦屋雁之助さんのところに出向いて、「どうかよろしくお願い致します」と挨拶。

雁之助さんも昌子さんの妊娠を祝って、「かさねておめでたいことですな。今年もいい年になりますように」と礼を返しました。

それから昌子さんは、浅茅陽子さん、故・御木本伸介さんら共演者全員に丁寧に挨拶して回り、新潟の名酒「越乃寒梅」の小瓶と、和紙で出来た小物入れなどが入った年始の品を手渡したのです。

もちろん、座長夫人としての気配りでしたが、昌子さんの人柄の誠実さも加わって共演者は大喜びしたことは言うまでもありません。

1回目の公演が終わり、森さんは午後3時から遅い昼食をとりましたが、昌子さんはここでも森さんのために劇場の調理場でご飯と味噌汁を作り、家から持参したおせち料理を並べて、細かい心遣いを見せました。

食事の後、昌子さんは自宅から用意してきたお年玉のノシ袋を森さんに渡します。
ノシ袋の表には、森さんの自筆で一人一人の名前が書かれていました。

森さんは、森音楽事務所のスタッフ15名と後援会を含めた計20名に、このお年玉を手渡し、あらためて日頃の労をねぎらったのです。

公演は前年と同様に満員の盛況でした。
ただ、2部のヒットパレードで、森さんが酔った男に絡まれる若い女性を助ける寸劇の1シーンが違う様相を見せたのです。

大いにいいところを見せている森さんに、場内から「昌子さんがいるじゃないか!」、「浮気しちゃダメよ!」の掛け声が飛んだからです。

爆笑の渦の中で、さずがに森さんも苦笑い。
しかし、森さんは司会者とのトークコーナーで、打って変わって真面目な表情で、

僕自身は暮れになって振り返ってみて、「今年の森は何か今までとは違っている」と言われるように頑張ります。

と、抱負を語りました。

順風満帆の森さんですが、当時もう一つのおめでたい話題と言えば、ハワイで購入した高級別荘の改築が順調に進んでいることです。

場所は、ダイヤモンドへッドやワイキキの浜辺が一望できるワイアラエ。
標高300メートルの高台で、弁護士や医師の家も多くあり、別荘地というよりは、ホノルル市の高級住宅地として知られています。

森さんが購入したのは敷地だけで約400坪。
平屋作りの渋い別荘とのことでした。

べッドルームだけで5室、芝生の庭には10メートルの飛び込み台のついた広大なプールもあり、値段は推定2億円の豪華別荘です。

現在は別の場所に変わったという話もありますが、今でもハワイに別荘があります。
また、この他にも森さんは山中湖にも別荘を所有しているのです。

その後、1988年4月17日に無事、男の子が生まれました。
この男の子がONE OK ROCKのTakaこと、森内貴寛(もりうちたかひろ)さんになります。







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