代表曲「あなたに逢いたくて~Missing You~」や「赤いスイートピー」など、1980年代を代表するアイドルで歌手の「松田聖子」さん。
そんな松田聖子さんがコンサート中に暴漢に襲われ、全治約1週間のケガを負ったのは1983年のことでした。
今回は6000人のファンの前で起きた松田聖子さんへの暴漢事件と、犯人の動機に関して掘り下げていきたいと思います。
名前:松田聖子(まつだせいこ)
生年月日:1962年3月10日(57歳)
職業:歌手、シンガーソングライター、女優
所属:felicia club(フェリシアクラブ)
レーベル:EMI RECORDS
出身:福岡県久留米市荒木町
学歴:堀越高等学校
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事件が起きたのは1983年3月28日、時間は午後7時40分過ぎのことでした。
この時、沖縄市の市営体育館では、「松田聖子スブリング・コンサート」が開演され、ちょうど1時間ほど経過していました。
スポットライトを浴びて歌う松田聖子さんに突然、黒い影が駆け寄ります。
その影は舞台横から現われたように見えたと言います。
そうして、その黒い影は40センチほどの凶器を振りかざして松田聖子さんの右側頭部に激しく打ちつけました。
それも1回ではなく、2回、3回…と数回も殴りつけたのです。
思いもかけぬ出来事に、場内は凍りついたように静まり返りました。
舞台近くにいたスタッフや警備員がいっせいにステージに登ると、ファンの叫びや悲鳴が一気に爆発したのです。
間もなく暴漢が取り押さえられ、スタッフが松田聖子さんを抱きかかえました。
松田聖子さんの顔は蒼白で、失神しているように見えたと言います。
時間にしてわずか1分足らずのこでした。
この日、夜8時からは「ザ・トップテン」(日本テレビ)の生放送があり、松田聖子さんのこのステージを生中継する予定だったのです。
会場には系列の沖縄テレビのカメラが入っており、この衝撃的な事件はニュースの時間に日本中のお茶の間に流されました。
もちろん、松田聖子さんの出演は不可能となり、コンサートも中止されたのです。
犯人は会場警備の警察官に、傷害の現行犯で逮捕されパトカーで沖縄署に連行されました。
一方、松田聖さんは車で浦添市にある牧港中中央病院(医療法人博愛会・牧港中央病院)に運ばれたのです。
こうして病院側からこのようなコメントが発表されました。
運ばれてたき時は、かなりの興奮状態で体も震え涙を浮かべてました。右側頭部と右手首に、それぞれ裂傷と打撲傷を受けていたので、レントゲンを撮りましたが、幸い骨折もなく、CT(X線断層撮影)の結果、脳内出血もありませんでした。念のため今夜は入院してもらい、明日(29日)には帰京できるでしょう。全治1週間の傷です。
沖縄署の調べでは、犯人は埼玉県に住む19歳の少年で、1982年春に高校を卒業してからノイローゼ気味で、近くの精神病院に入病中だったと言います。
26日に外出許可をもらったのですが、松田聖さんの大ファンで、沖縄コンサートがあるのを知りツアーに参加したのです。
そうして、「聖子を殴れば有名になれる」と、沖縄で陳列ケース棚を支えるステンレスの金具を買い、襲ったと自供しました。
松田聖さんもその後、コメントを出しており、
とても残念なことになり、悔しい。コンサートも中止になりファンの皆さんに申しわけないと思っています。でも、もう一度沖縄へやってきます。私はまた歌います、心配しないでください。
と語ったのです。
その後、4月5日の熊本コンサートから松田聖さん復帰を果たしています。
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