2005年1月30日夜に緊急記者会見で「本当に申し訳ありません。」と言って、18代目中村勘三郎さん(当時49歳)は記者たちの前で両手を合わせて深々と頭を下げました。
その前日、都内ホテルで「18代目・中村勘三郎襲名を祝う会」が開かれたばかり…
勘三郎さんは「甘やかして育てたつもりはないんですが、あんなバカとは思わなかった」と続けました。
2012年12月5日に57歳の若さで亡くなった勘三郎さんの人生で、最大の痛恨事といってもいいかもしれません…
襲名パーティーから数時間が経過した30日午前6時40分、次男の「中村七之助」さん(当時21歳)が逮捕されてしまったからです。
名前:二代目・中村七之助(なかむらしちのすけ)
本名:波野隆行(なみのたかゆき)
生年月日:1983年5月18日(36歳)
職業:歌舞伎役者、俳優
所属:ファーンウッド
出身:東京都
学歴:堀越高等学校
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タクシーが自宅のある東京・小日向に到着すると、七之助さんは料金約8000円を払わずに逃走…
運転手の通報で駆けつけた交番巡査の頭を殴打し、公務執行妨害で現行犯逮捕されたというのです。
当初は次のように報じられていました。
パーティーがお開きになった後、父と別れて、七之助さんは仲のいい友人たちと六本木に繰り出しました。
2次会のメンバーには堀越高校の同級生で親友の「嵐」の松本潤さんもいたのです。
午前3時半まで飲み、仲間からタクシーに乗せられ帰路につき、迷って色々なところをグルグル回った末に、やっと小日向に着いたといいます。
ただ、明らかにおかしいのは、3時間もタクシーに乗っていて、料金が8000円で済むはずがないということです…
大塚署に留置された後、釈放された七之助さんはすぐに謝罪会見に臨みましたが、報道されている以上の詳しい事件内容が語られることはありませんでした。
ずっと「ボクの自覚が足りなかった…」と、泣きながら頭を下げるばかりだったといいます。
しばらくたって七之助さんの口から真相が語られ出しました。
といっても、覚えていることは断片的…
事件当時は泥酔状態だったからです。
そうして他の情報も寄せられ、その時の事情が少しずつ明らかになってきました。
最初の報道で間違っていたのは、友人たちと別れてタクシーに乗った時刻…
午前3時半ではなく、午前4時40分でした。
しかも、乗ったのは1台のタクシーだけではありませんでした。
七之助さんは1台目のタクシーで埼玉県の鶴瀬という場所に行っていたのです。
なぜ、鶴瀬に向かったのかは定かではありませんが、彼女が住む場所だったのでは?…
という臆測も流れました。
その後、七之助さんは鶴瀬の駅前に止まっていたタクシーに乗り込み、運転手に自宅の最寄り駅である江戸川橋と行き先を告げました。
七之助さんは車中では熟睡…
江戸川橋に着いて運転手が七之助さんを起こすと、金も払わず外に出てスタスタと歩き出してしまったのです。
運転手が追いかけると急に走り出し、警察に通報するところとなったのでした。
しかし、この事件にはもう一つの隠された事実があったのです…
下戸の七之助さんを酩酊(めいてい)するまで飲ませたのが、あの市川海老蔵さんだったのです。
六本木のキャバクラに入ると、海老蔵さんは七之助さんにシャンパンの一気飲みを強要…
6歳上の海老蔵さんの命令は絶対で、何度も一気飲みさせられた上に最後はタクシーに放り込まれたのでした。
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