1990年代

安田成美のNHKドラマ「春よ、来い」降板劇の裏側とは?




 

宮崎駿監督の長編アニメ「風の谷のナウシカ」(1984年)の歌手として…
また、2016年の「朝が来る」(東海テレビ)の主演を務めたのが「安田成美」さんです。
そんな安田さんは15年前、ヒロインとして出演していた朝ドラを降板する騒ぎがあったのです。

名前:安田成美(やすだなるみ)
生年月日:1966年11月28日(52歳)
職業:女優、ナレーター
所属:コッカ
出身:東京都文京区
学歴:明治学院大学文学部(中退)



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それは1994年10月から1995年9月放送された安田さんの主演作「春よ、来い」(NHK連続テレビ小説)で起きました。
発端は1995年2月7日に「春よ、来い」の金沢宏次チーフプロデューサーが開いた記者会見です。

2月25日の収録を最後に安田さん(当時28歳)が降板するとし、「肉体的、精神的な疲労」が降板理由で「昨年暮れごろから体の不調を訴えていた。収録は9月上旬までの予定なので完走は無理と判断した。」と語ったのです。

このとき番組の辞退は「安田さんの申し出」というのがNHKの言い分でした…
しかし、それから3日後の2月10日に、今度は脚本家の橋田寿賀子さん(当時69歳)が会見を行ったのです。

内容は4月から開始する「春よ、来い」第2部のヒロインに中田喜子さんを起用するというものでした。
まず、橋田さんが「安田さんの降板理由は私の本を気に入らなかったことに尽きると思います。それは私の責任です。」と深々と頭を下げ、そこから雰囲気が一変しました。

橋田さんは、ちまたで囁かれていた脚本の遅れをきっぱり否定し、降板した安田さんへの不満を爆発させたのです。
「脚本家に文句を言う俳優がいるのにびっくりした」、「突然、犬に噛まれたみたいな気持ち」と怒りが収まりませんでした。

「春よ、来い」はNHK放送70周年の記念ドラマとして半年の放送を倍の1年間に延長…
「おしん」で高視聴率を叩き出した橋田さんの自伝的ドラマというふれこみでした。、

しかし、フタをあければ初回視聴率は25.8%…
当時は初回30%が当たり前の時代だっただけに厳しい声が多く、「話が面白くない」、「安田のおさげ髪が不気味」、「セリフ回しが下手」と評判は散々だったのです。

さらに橋田さんが会見で安田さんに矛先を向けたことで、安田さんが責任を取らされての番組降板との説まで出て、安田さんは苦境に立たされました。

これに対して、その時は安田さんも安田さんの所属事務所もだんまりを決め込みコメントせず…
事態が進展するのはその1カ月以上も後でした。

第2部スタート直前の3月23日…
安田さんが「『春よ、来い』降板劇の真相を全て話します」という衝撃的なタイトルで週刊誌の対談に登場して顛末(てんまつ)を明らかにしたのです。

それによると「NHKのチーフプロデューサーの口の上手さにだまされて出演したが、演じるうちに話のつじつまが合わなくなった脚本に困り果て、改善してもらおうとチーフプロデューサーにお願いした。だが、何一つ変わらず、散々待たされ、その揚げ句、とてもすてきな脚本と開き直られ見切りをつけた。」ということでした。

結局、脚本家と主演女優の対立、それを仕切れないNHK…
というのが、この騒動の真相だと言えます。

ちなみに、平均視聴率も歴代ワースト2位の24.7%と低迷し、そのまま視聴率は大きく上がらず、一度も30%を上回ることはありませんでした。

降板後の安田さんはとんねるずの木梨憲武さんとの間に3人の子供を出産…
子育ても一段落し、降板騒動も風化して再び「てっぱん」で朝ドラに出演できました。
これで安田さんは忌まわしい過去の記憶から解き放たれたというわけです。




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