2016年1月20日に「週刊文春」によって報じられた当時・甘利明経済再生相の公設秘書らが、千葉県の建設会社Sから現金を受け取ったという賄賂問題…
その建設会社が千葉県白井市の「薩摩興業」であると言われていました。
名前:甘利明(あまりあきら)
生年月日:1949年8月27日(69歳)
職業:政治家、さいこう日本代表、自由民主党総務
出生地:神奈川県厚木市
学歴:慶應義塾大学法学部政治学科
備考:自由民主党政務調査会長(第54代)、労働大臣(第67代)、経済産業大臣(第7・8代)、内閣府特命担当大臣(規制改革)、内閣府特命担当大臣(経済財政政策)等を歴任
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まずは少し問題の経緯をおさらいしたいと思います。
週刊文春によるとUR(独立行政法人都市再生機構)が行う道路建設の補償に際して、千葉県の建設会社Sが甘利大臣の事務所に、トラブル仲介の口利きを依頼したとのことでした。
その際に建設会社Sは、甘利大臣や地元(神奈川県大和市桜森)である大和事務所所長の清島健一氏(公設第一秘書)や、鈴木陵允政策秘書に資金提供や接待などを行い、その費用は最低でも1200万円になると言われていたです。
また具体的には2013年11月14日に、建設会社S側は大臣室で甘利大臣に面会し、桐の箱に入ったとらやの羊羹(ようかん)と共に、現金50万円を封筒に入れ「これは御礼です」と渡していたと言います。
もちろん、この資金提供や接待は、「政治資金規正法違反」や「あっせん利得処罰法違反」にあたるとされ、今、政界に衝撃が走っていたのです。
さて、甘利大臣側に賄賂を渡していた、この「千葉県白井市の建設会社Sはどこ?」という話ですが、「薩摩興業」が有力候補として挙がって来ています。
薩摩興業(正式には「薩摩興業株式会社」)は、千葉県白井市清戸に本社を置く建設会社で、今回のUR(独立行政法人都市再生機構)の道路建設、「千葉北部地区北環状線清戸西工区整備工事」の道路用地を巡ってトラブルになっていたのを、甘利大臣の口利きによってその内一つが、解決したと言われているからです。
会社名:薩摩興業株式会社
設立:1973年9月設立
資本金:1000万円
従業員:5名
住所:千葉県白井市清戸272
代表者:寺床博好
また薩摩興業の政治資金収支報告書には、甘利大臣が代表者である「神奈川県第十三選挙区支部」と記載され、2013年に107万円、2014年に169万円、また甘山会(甘利明を囲む会)に計18万円と報告されています。
この事件は甘利大臣側や薩摩興業においても、これまでの1200万円や甘利大臣の大臣室で手渡した50万円などが、政治資金収支報告書に記載がないということで、問題になっていたのです。
政治と建設会社とのわかりやすい癒着を象徴した事件でもありました。
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