2017年3月14日に、72歳でこの世を去った俳優の「渡瀬恒彦」さん。
芸能界で喧嘩最強など数々の伝説を持つ渡瀬さんですが、今回はそんな渡瀬さんのちょっとマニアックな伝説?を一つご紹介したいと思います。
名前:渡瀬恒彦(わたせつねひこ)
生年月日:1944年7月28日~2017年3月14日(享年72歳)
職業:俳優、歌手
出生地:島根県安来市生まれ
学歴:早稲田大学法学部
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1991年2月15日、静岡県のあるペンションに雷が落ち、火災が発生するという事故が起きました。
実はこのペンションのオーナーこそ、俳優の渡瀬恒彦さんだったのです。
正確には静岡県田方郡戸田村(へだむら)の戸田(現在の沼津市戸田地区)にあるゲストハウス・MAHORA(まほら)というのが、渡瀬さんの経営するペンションの名称でした。
元々は渡瀬さんの別荘だったのですが、これをゲストハウスに改装し、渡瀬さん妻であり元OLの一般人女性が経営していたのです。
MAHORAは1990年の11月にオープンしたのですが、12億円を投じたログハウス形式のお洒落な建物と行き届いたサービスで評判も上々だったのです。
当時は週末になると、予約でいっぱいになるほどの人気ぶりでした。
渡瀬さんもその好調なすべり出しに、すっかり気をよくしていた矢先の事故だったのです。
それもこともあろうに、全く予想だにしていなかった落雷による火災でした。
偶然にもその日、2月15日はMAHORAの休館日であったために、火は屋根や天井など約60平方メートルを焼いただけで消し止められ、死者やケガ人は一人も出なかったのですが、いつものように混んでいたらと考えるとゾッとする事故だったのです。
渡瀬さんはテレビドラマの撮影で長野県の蓼科(たてしな)でのロケが続き、事故後も現場に行けない状態が続いていましたが、この知らせには、
他に高い木があるのに、ピンポイントによく当たったという感じですね。これは本業(俳優)に徹しろ!っていうことか、それともMAHORAの経営にもっと真面目にあたれということなのか…
と苦笑いを浮かべていました。
米国海洋大気庁(NOAA)の落雷情報サイトによると、建物ではありませんが人が落雷で死亡する確率は隕石よりも低いと言います。
NOAAでは任意の1年で雷に打たれる確率は775,000分の1から100万分の1だとのことでした。
どちらにしても、渡瀬さんのゲストハウスにピンポイントで雷が落ちたのは、かなり低い確率であったと言えるでしょう。
自然の脅威を改めて感じますが、実はゲストハウス・MAHORAには避雷針の設置がなく、それが火災を招くことになったようなのです。
渡瀬さんはペンションの設計者に「避雷針は付けた方がいいんじゃなの?」と心配していたそうですが、設計者は特に避雷針はいらないと判断して設置していませんでした。
結局、この判断が仇となってしまったのです。
12億円を投じたゲストハウスは非常に豪華な造りということで被害状況も気になりますが…
その点について関しては、焼けたところだけを継ぎ足しするということはできず、1本ずつまるまる木材を新しくしなければならず、被害総額は数千万円にものぼったと言います。
とは言え、12億円のゲストハウスにはその分、高額な火災保険に加入していたようで、大きな損害にはならずに済みました。
ゲストハウスは約1カ月後には再オープンしています。
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