1970年代

克美しげる…事件の真相と出所後の生き様とは?!





テレビアニメ「8マン(エイトマン)」の主題歌や、紅白出場曲「さすらい」のヒットなどで知られる「克美しげる」さんが愛人殺人事件を起こし、逮捕れたのは1976年5月のことでした。

名前:克美しげる
出生名:津村 誠也
別名:克美茂
生年月日:1937年12月25日~2013年2月27日(75歳)
出身地:宮崎県宮崎市
学歴:宮崎県立宮崎大宮高等学校




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1976年5月8日朝8時半、羽田空港駐車場で車を移動しようとした係員が、トランクから血が流れている車を発見します。
係員はすぐさま警察に通報しました。

合鍵で開けられたトランクの中からは、毛布に包まれた下着姿の女性の死体が発見されたのです。
車は北海道巡業に向かった克美さん(当時38歳)が羽田空港で乗り捨てたものと判明しました。

同日午後1時に克美さんを旭川署へ任意同行したところ…
素直に犯行を認めたために2時45分に殺人・死体遺棄容疑で緊急逮捕されました。

被害者の女性は克美さんの愛人でホステス…
銀座の高級クラブでナンバー1だったマリコこと岡田裕子さんでした。
克美さんには妻子がいましたが、岡田さんには独身ということで付き合いを始めていたのです。

しかし、ほどなく克美さんが既婚であることがバレてしまいます。
岡田さんは克美さんに対し、妻と別れて自分との結婚を迫るようになりました。

結婚願望に応える形で克美さんは写真だけの結婚式を挙げます。
打ち掛けと紋付き袴姿の結婚写真を岡田さんは友人や親戚に配りました。
周囲から「克美さんが既婚者なのに大丈夫か?」と注意されると、「彼はもう私のもの」と岡田さんはキッパリ言ったといいます。

克美さんが北海道に出発したのは5月6日…
人気に陰りが見えていた克美さんが再起を目指して行う巡業でした。

出発前夜、岡田さんのマンションに泊まった克美さんが、岡田さんから「北海道に一緒に連れて行って欲しい」と迫られ、6日の早朝4時頃、思い余ってベッドの上で岡田さんの首を絞め、殺害してしまいます。

克美さんは死体を埋めるためのスコップを買い、知人に借りた車のトランクに乗せてあちこち走り回りましたが、適当なところが見つからず、仕方なく空港に車を放置して北海道へと出発…
事件は2日後に明るみになったのです。
結婚を望む愛人と再起を目指した歌手のあまりにも無残な結末でした。

裁判で克美さんは起訴状のすべてを認め、「申し訳ありません」と深々と頭を下げました。
供述では克美さんは岡田さんとの不倫が発覚してスキャンダルになるのを恐れ、岡田さんのもとを離れて妻子と暮らし始めていたとのこと…
その結果、克美さんに妻子がいたことが知られてしまい、岡田さんは「マスコミに全て話してやる」と言って克美さんを責めました。

克美さんは岡田さんがカムバックの足手まといになると考え、首を絞めて殺害するに至ったといいます。
遺族側が「金を貢がせた上で殺害する計画的犯行だ」と責められる一方で、大物芸能人らが「犯した罪は重いが礼儀正しく節度もある人間だ」と減刑嘆願に乗り出すなどの運動も起きました。

わずか3カ月のスピード裁判の結果、下されたのは懲役10年の温情判決…
克美さんの反省ぶりが情状酌量されてのことでした。

皮肉なことに事件により、克美さんのレコードは凄まじい勢いで売れる結果となります。
レコード会社は克美さんの曲を廃盤とした上で、回収措置を取ったのですが、すでに売り切れ店が続出していました。
有線放送リクエスト上位にランクインする騒ぎにもなったのです。

1983年10月28日、克美さんは刑期を3年残して仮出所します。
芸能界への本格復帰はなかったものの、近所の人たちにカラオケ教室を開くなど活動を再開しました。

1996年には31歳年下の女性と4度目の結婚をしましたが、その後は心臓病や脳梗塞、顔面麻痺などの病気に相次いで襲われりようにも…
2005年にはセクシー業界の鬼才、村西とおる監督作品のドラマ部分に、流しのギター弾き役で、2007年12月には「蘇る封印歌謡 いったい歌は誰のものなのか」(三才ブックス)の書籍の付録CDで、新録音「さすらい」や「おもいやり」、「エイトマン」を収録されたりもしたのです。

その後、克美さんは被害者の冥福を祈って写経を続ける一方、地域行事などにも参加していましたが、2013年2月に脳出血で75年の生涯を閉じました。




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