実はカードマジックに精通しており、俳優や歌手、小説家などの顔を持つ「荒木一郎」さん。
かつては新人男優賞や日本レコード大賞・新人賞なども受賞したことのある荒木さんですが、実は25歳の時に強制わいせつ致傷で逮捕されたことがあるのです。
名前:荒木一郎(あらきいちろう)
別名義:水木京子
生年月日:1944年1月8日(75歳)
職業:俳優、歌手、音楽プロデューサー、小説家、マジック評論家、カードマジック研究家
出身:東京都
学歴:青山学院高等部
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荒木一郎さんが逮捕されたのは、1969年2月7日のことでした。
1月27日に知人から「女優になりたい」という東京都町田市に住むの17歳の女子高生を紹介された荒木さん。
港区六本木の喫茶店で女子高生に会い、「今から映画製作担当者に会って素質をテストしてもらう」と同行していた母親を帰して、女子高生を麻布十番のマンションに連れ込みました。
マンションに連れ込んで荒木さんは「女優の素質があるかテストする」と言いながら、女子高生にわいせつな行為や打撲傷を負わせた疑いで逮捕されたのです。
調べに対し、「喫茶店で女子高生に会ったが、その後のことは覚えが無い」と答え、勾留中は薄暗い留置場の中でも黒いサングラスかけて否認していた荒木さん…
しかし、医師の診断書に「左頸部、左肩、両大腿部に5日間の打撲傷」とあったことから、逮捕後ほどなくして全面自供しました。
荒木さんを取り調べた町田署の田代次長(当時)によると、女子高生は演技指導と称して、あんまり変なことをするので逃げ出したのだと言います。
荒木さんは2月28日に釈放されましたが、女子高生・荒木さん双方の言い分が食い違い…
ようやく正式に示談・不起訴が決まったのは、4月2日のことでした。
その間の荒木さんに対するマスコミのバッシングは凄まじく、紙面に「ハレンチ歌手」、「身から出たサビ」などという文字が躍ったのです。
この事件を受けて荒木さんは3年間の謹慎となりました。
また、映画「愛奴」から降ろされ、テレビの歌番組からも追放されたことで仕事が激減…
さらに、妻の榊ひろみさんから離婚を突きつけられ、1歳3カ月の長男を連れて家を出てしまったのです。
妻の榊ひろみさんとはNHKドラマの共演をきっかけに、周囲の反対を押し切って結婚したのですが、事件から半年後の1969年8月に置き手紙を残して戻って来ることはありませんでした。
また、このバッシングは文学座の看板女優である母親の荒木道子さんにも向けられます。
荒木さんがこのような事件を起こしたのは息子を溺愛し、甘やかして育てた母親が原因と書き立てられたからです。
ちなみに、この事件は2016年8月23日に起きた高畑裕太さんが起こした強姦致傷事件と比較されることがあります。
この事件でも母親の高畑淳子さんが息子を甘やかしていたからではないかと言われました。
さて、話は1969年の荒木さんの事件に戻ります。
映画・歌番組から干され、妻子まで出て行った荒木さんですが、そんな状況下でも活動を続けており、事件から2年後の1971年頃からようやく復活を遂げることができました。
また、1977年は当時30歳のクラブ歌手の女性から「レッスン中に性的ないたずらを受けた」と東京地裁に提訴され、180万円の損害賠償を請求されたことがあります。
荒木さんは当初、非を認めて謝罪していましたが、後にこの女性と婚約者を警視庁北沢警察署に告訴し、「二人が暴力行為容疑で逮捕される事態」に発展しました。
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