本名の「小松由紀子」名義で、NHK大河ドラマ「武田信玄」と翌年の「春日局」に出演…
1992年6月公開の映画「墨東綺譚」で主役に大抜擢されて話題を呼んだのが「墨田ユキ」さん(当時24歳)でした。
名前:墨田ユキ(すみだゆき)
本名:小松由紀子(こまつゆきこ)
生年月日:1964年11月3日(54歳)
職業:女優
出身:北海道函館市
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墨田ユキさんは、それまではまったく無名の存在だったのですが、「墨東綺譚」のタイトルから「墨」をもらって芸名を「墨田」に変更し、“脱がせ屋”として名を馳せた新藤兼人監督の下、全編の3分の1以上ものカラミシーンを体当たりで熱演したのです。
とても新人とは思えない墨田さんの大胆さに相手役の津川雅彦さんが「あのコの度胸にはマイッタよ。久しぶりにタジタジになっちゃったくらいだからね」と、もらすほどだったのです。
墨田さんは1992年度のブルーリボン賞新人賞をはじめ、8つの新人賞を獲得し、一躍トップスターの座に躍り出ました。
しかし、映画公開直後に思わぬハプニングが起きます。
墨田さんは1987年ごろに、雨宮時空子名義でセクシー系のビデオに出演していましたが、当時の関係者が「墨東綺譚」を見て、「あれは雨宮時空子という名前で出ていた女だ」と漏らしたことなどがきっかけとなって、ビデオ出演の過去が大々的に報道される騒ぎとなってしまったのです。
もっとも、セクシー系と言っても脱ぐシーンはごく自然なストーリー構成で、演技指導もカラミ以外に重点が置かれるライトなもので本番もありませんでした。
墨田さんは撮影後も「いい経験をさせてもらった」と後ろ暗いことは感じなかったと言います。
その後、ビデオの仕事から離れ、レースクイーンやモデルの仕事を経て本格派女優へと転身…
当初は「こんなことで記事になっちゃってもいいのかしら」と、それほど気にはしていませんでした。
しかし、その後、出演したセクシー系のビデオのうち1本が、ボカシのない作品として流出してしまいます。
しかも、そのビデオはドラマ部分を一切カットし、短いカラミシーンを何度もつなぎ合わせて再編集したものでした。
ダビングが繰り返されたことで画質も劣悪だったのです。
過去の報道には寛容だった墨田さんも、この流出には激怒…
「カラミの部分だけを強調する必要はない」、「私の知らないところで勝手にそういうものが作られているということがショック」と心境を語りました。
「(セクシー系の仕事も)芸能の中の一ジャンル」と語る墨田さん…
事件を受けて「セクシー系と芸能界の間には、ますます大きな壁ができちゃっている。この界にはたくさんメジャー志向の人がいるはずなのに、こういう壁があると映画界には進出しにくいんじゃないかしら」と怒りをあらわにしたのです。
堂々とした対応に、マスコミからは「彼女を見ていると過去にこだわることの無意味さを思い知らされる」、「マドンナもモンローもそういう過去があった」と称賛する声もありました。
新藤監督も「セクシー系に出ていたことはまったく知らないことでしたが、それは結構なことじゃないですか」とコメント…
その後、2時間ドラマの主役を張るほどに成長し、ヘアヌード写真集「MADE IN JAPAN」も大きな話題となりました。
しかし、そんな墨田さんでしたが、1994年ごろから表舞台に出てこなくなります。
交際男性の影響が原因ともささやかれましたが詳細は不明なまま…
2001年に会社員と結婚し引退しますが、その後、離婚も報じられました。
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