1970年代

さだまさし…相方の吉田正美と「グレープ」を解散する





さだまさしさんがバイオリン、と吉田正美(現・吉田政美)さんがギターという異色のフォークデュオ「グレープ」。
叙情的な詞と心に染みるメロディーで「精霊流し」や「無縁坂」などヒットを連発しましたが、人気絶頂期の1976年4月、さださんの体調不良を原因に解散しています。




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1973年10月のメジャーデビュー以来…
3年間で10億円以上を売り上げたグレープでしたが、さださん(当時23歳)の体調不良が明らかになります。

1975年11月、さださんは1週間の休暇を取って故郷の長崎に帰りました。
以前から体の不調を感じていて、帰郷を機に長崎大付属病院で健康診断を受け、慢性肝炎が発見されたのです。

医師からは「最低6カ月の安静治療が必要」との診断が下されました。
3年前に56キロあった体重は49キロまで落ち、とても過激な仕事に耐えられない状況になっていたといいます。

一時休養も考えた2人でしたが、復帰できるか不明なままの休養宣言は返って混乱を招くとし、1976年1月、解散を決定…
2人が「グレープ」としての活動に限界を感じていたことも解散の一因でした。

グレープは暗いイメージの曲だけでなく「朝刊」などのホームソング的な楽しい曲も出しています。
しかし、売れるのは叙情的な曲ばかりで「グレープ」の名前は2人の活動を引っ張るようになっていったといいます。

さよならコンサートは1976年3月24日、立ち見席までギッシリ埋まった新宿厚生年金会館で行われました。
ステージではさださんが「こんなことで芸能界を去るのは残念ですが、青春の一時期を吉田くんと一生懸命頑張ってきたことに悔いはありません」と語ったのです。

解散後、休養するさださんに対して、相棒の吉田さんは「音楽から離れることはできないと思います」と活動継続を宣言…
一方のさださんはバリ島に行く予定连てていましたが、引退後は何もする気が起きずにキャンセルしています。

「酒、たばこ、女はいかんと言われて、まるで仙人みたいな生活ですよ。4月に解散しないでそのまま続けていたら、やはり入院していたかもしれません」と語り、静養してましいた。
もっとも、その後は徐々に元気を取り戻して、半年後の10月ごろから活動を再開します。

さださんは「相棒の吉田がグループをつくって活動を始めるというので、こっちも触発されて11月にLPを出すことにしたんです」と新曲もリリース…
「もうぼくは二度と歌は捨てませんよ。力の続く限り歌うつもりです」と復活をアピールしました。

けれども、グレープについては「吉田と組んだ音楽はやり尽くしたという自負心があるし、未練はありませんね」と再結成を否定しました。
さださんは「雨やどり」などコミカルな曲もヒットさせ、2012年は小林幸子さんの「茨の禾」の作詞作曲が注目を集めました。

一方、吉田さんも現在、シンガーソングライターと並行してディレクター、プロデューサーとして活躍…
「グレープ」も1991年と2008年に「レーズン」と名前を変え、期間限定で再結成して話題になりました。




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