1980年代

生方恵一…紅白での「ミソラ発言」で豪邸を建てる?!





毎年、年末が近付くと話題になるのがNHK紅白歌合戦です。
出場者と共に司会者にも注目が集まりますが、1980年代に紅白での司会者・「生方恵一」さんの「トチリ」が大騒ぎになった大事件がありました。

名前:生方恵一(うぶかたけいいち)
生年月日:1933年3月25日~2014年12月15日(享年81歳)
職業:フアナウンサー
出身:群馬県前橋市
学歴:早稲田大学政治経済学部




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1984年12月31日、紅白歌合戦はクライマックスを迎えていました。
この紅白限りでの引退を表明していた「都はるみ」さんが紅組天トリで「夫婦坂」を熱唱したのです。
「この大物の歌声を生で聴くのは最後となる」というので、場内はアンコールの声で騒然となりました。

それを受け、白組司会の鈴木健二さんが「皆さんご静粛に願います。1分だけ私に時間を下さい。交渉致してみます」と紅白史上に残る名演説…
歌い終わった途端、泣き崩れていた都はるみさんに鈴木さんは異例のアンコールの説得を行いました。

涙が止まらない都さんはやっと首を縦に振り、オーケストラは「好きになった人」の演奏を開始…
しかし、都さんは涙をハンカチでしきりにぬぐうも声が出ません。

そこで水前寺清子さんや八代亜紀さんら歌手が駆け寄って涙を流しながら大合唱したのです。
それに勇気づけられたように、都さんも気を取り直して歌い、観客はもらい泣き…
まさに感動の一瞬でした。

お茶の間も釘付けでした。
都さんが登場した場面の瞬間最高視聴率は84.4%…
平均視聴率も紅白史上4位となる78.1%を記録したのです。

ところが、この後がいけませんでした。
曲が終わった後、番組を進行させようとした総合司会4回目のベテランアナ、生方恵一さん(当時51歳)の口から「もっともっとたくさんの拍手を、ミソラ…」の一言が出てしまったのです。

都はるみさんを美空ひばりさんと、言い間違えてしまったのです。
最悪のタイミングに加え、間違えた名前も良くありませんでした。

美空ひばりさんは実弟の不祥事などが原因で1973年から紅白に出ていません…
局内で「ミソラ」はタブーだったのです。

■紅白のトリだった美空ひばりが出演NGとなったワケとは?

翌1985年の正月のテレビは、この話題で持ち切りとなったのは言うまでもありません。
生方さんは新年早々、上司に口頭で進退伺を出しました。

しかし、この時はおとがめなし…
そして生方さんは一躍時の人となり、年明けのに歌番組の中で誠実に謝る姿が、逆に好感をもって受け入れられたのです。

しかし、この年の7月に生方さんに突然大阪放送局への転勤の辞令が出ます…
チーフアナウンサーに栄転という名目でしたが、様々な観測が飛んだことは言うまでもありませんでした。

彼は赴任1週間後に辞表を出してフリー司会者に転身…
事実上の日本テレビへの移籍でした。
契約金は知名度のアップで跳ね上がったといわれ、そのころ都内に建てた家は「ミソラ御殿」ともいわれました。

ちなみに、紅白を見ていた美空ひばりさんは「あのアナウンサーの人があれでNHKをクビになるんだったら、私が一生食べさせてあげなきゃ」とも語っていたといいます。

もっとも、鳴り物入りで移籍した民放では芽が出ませんでした。
クイズ番組やワイドショーの司会を務めましたが、視聴率が振るわず、番組の打ち切りが続いたのです。
1990年代はラジオ番組の人生相談がメインの仕事でした。

紅白の存在感が大きかった1980年代…
鈴木さんの演説といい、生方さんのトチリといい、アナウンサーの一挙手一投足までも国民的関心事だったのです。
2014年12月15日に生方さんは肺炎のため81歳でこの世を去りました。




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