代表作「司政官シリーズ」や「なぞの転校生などでも知られるSF作家の「眉村卓」さん。
特に近年では余命を一年と宣告された妻・悦子さんのために、毎日一篇の話を書き続けた「妻に捧げた1778話」が話題となりました。
今回はそんな眉村さんと娘の村上知子さんに関するお話です。
名前:眉村卓(まゆむらたく)
本名:村上卓児(むらかみたくじ)
生年月日:1934年10月20日(84歳)
職業:SF作家
学歴:大阪大学経済学部卒業
出身:大阪府大阪市西成区
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眉村卓さんは本名を村上卓児(むらかみたくじ)と言います。
眉村さんの父親は夕刊紙の記者をしていた歌人・村上芳雄さんで、娘の村上知子さんも短歌を作ったりする作家です。
つまり、村上知子さんから見て、村上芳雄さんは祖父にあたり、村上家は親子三代に渡って物書きをしている家系になります。
眉村さんの父・村上芳雄さんの著書は見つかりませんでしたが、娘の村上知子さんの旅行記の散文と短歌を組み合わせた「上海独酌」(新人物往来社・2004年)という著書も出しています。
この本はエトランゼ(旅人)の視界にとどまる心象風景を韻文と散文で描れた作品でした。
1963年に大阪市住吉区に生まれた村上知子さん。
立教大学文学部フランス文学科卒業後は、劇映画・短篇映画等に製作に携わっていました。
また、そんな村上知子は、父・眉村さんが母の悦子さんに書いた「妻に捧げた1778話」に関しても、娘の村上知子さんはこのように解説しています。
ショートショートを毎日書くという取り組みは、眉村卓が「妻のために少しでも何かをしたい」と始めたものでした。
その一方で、それを受け取る妻・村上悦子の、「自分が闘病生活にあっても書き続けていてほしい」、「作家の仕事の支えとなりたい」という思いがあってこそ成り立ったのだったそうです。
互いを思いあう両親の深い絆を近くで見守って感じた娘ならではの解説と言えるでしょう。
村上悦子さんも毎日一篇の話を書き続ける父・眉村さんに「お父さんは、書いている間は逃避できたのかもしれないね」と語っていました。
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