元ヤクルトスワローズでプロ野球選手(投手)として活躍していた「安田猛」さん。
1981年に引退した後はコーチや指導者、野球評論家として活動していました。
しかし、現在は癌(がん)を患っているという話があり、今回はその病状について調べてみました。
名前:安田猛(やすだたけし)
生年月日:1947年4月25日(72歳)
職業:元プロ野球選手、野球評論家、野球指導者
出身:福岡県北九州市
学歴:早稲田大学教育学部
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現役時代は右膝を故障してから成績が低迷していった安田猛さん。
1981年にもう一方の左膝の半月板も損傷したことを受け、この年で現役を引退しています。
その後はヤクルトで一軍投手コーチ、スカウト、スコアラー、編成部長を歴任しました。
特に野村克也監督時代には、監督自身が安田さんのことを名スコアラーと表現するほど高い評価を受けています。
2012年からは、1月20日付で日本学生野球協会から学生野球資格の回復を認定されたことにより、高校と大学の硬式野球部に所属する選手を指導できるようになった安田さん。
そこで野球評論家として活動する傍ら、2017年1月からは母校・福岡県立小倉高等学校でコーチに着任し、秋からは監督に就任する予定でした。
しかしコーチ就任後、間もなくして「腹膜播種(ふくまくはしゅ)」を患っていることが判明します。
腹膜播種とは癌(がん)の一種で、がん細胞が臓器の壁を突き破って、種が蒔(ま)かれるように体の中に広がっていく病気のことです。
福岡にいる際に、東京の病院でもらっていた常用している血糖値を下げる薬が無くなり、高校の同級生が院長をしているクリニックに行ったところ、精密検査をすぐに受けるように言われました。
そうして北九州市の九州労災病院に行くと、腹膜播種でステージ4、余命1年と宣告されたのです。
東京に戻りガンセンターに行くと、今後はスキルス胃がん(胃の壁の中で広がって粘膜の表面には現れない特殊な胃がん)と診断されました。
つまり、癌が腹膜に散らばってしまう前の状態で見つかったのです。
腹膜播種だと癌細胞が取り切れない状態になるのですが、スキルス胃がんと診断されたことで、自宅のある東京で3週間おきに抗がん剤治療を受けることになりました。
また、東京での治療に専念するため、3月10日付でコーチを退任しています。
しかし「野球人生の最後に母校を甲子園に出したい」と語っていた安田さん。
そんな60年以上も甲子園から遠ざかっている古豪・小倉高校の復活と野球指導への意気込みの現れたのか、安田さんは医師も驚くほどの回復を見せ、9月には新設されたスーパーバイザーに就くまでになりました。
東京と小倉高校のある北九州市を往復し、母校を指導する時期は単身赴任になるとも言う安田さん。
それでも一度は死を覚悟していた安田さんにとって、後輩を甲子園に導くことは大きな希望となりました。
野球人生の集大成として、小倉高校で自分の技術を伝えたいと、癌(がん)を患いながらも日々奮闘しているのです。
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