1980年にリリースした「みちのくひとり旅」が大ヒットしたことがきっかけで、一躍スターダムにのし上がった演歌歌手の「山本譲二」さん。
プライベートでは元女優の植木悦子さんと9年間の交際を経て結婚。
2人の間には2人の娘が生まれました。
今回はそんな山本譲二さんと植木悦子さんの馴れ初めに関するお話です。
名前:山本譲二(やまもとじょうじ)
生年月日:1950年2月1日(70歳)
職業:演歌歌手、俳優
所属:ジョージ・プロモーション
レーベル:テイチクエンタテインメント
出身:山口県下関市
学歴:早鞆高等学校
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山本譲二さんが9年間の交際を経て、元女優の植木悦子さんと結婚宣言をしたのは1986年のこと。
1986年2月4日の午後、当時36歳だった山本譲二さんは、“北島三郎歌手生活25周年記念新宿コマ劇場特別公演”の記者発表の席でこう語ったのです。
彼女は素晴らしい友達ですし恋人です。しかし僕には仕事もありますし、ヒットを飛ばして男になって、それからおやじ(北島三郎さん)に相談するつもりでした。結婚についてはまだ彼女の両親にも話していません。今年、納得のいく行動をとってから結婚するつもりでした。
山本譲二さんが結婚を決意した女性とは、元女優の植木悦子さん(当時31歳)。
栃木県小山市出身の彼女は地元の高校を出て上京、タイピスト(タイプライターを打って印字する職業の人)学校に通う中でスカウトされてモデルとして活動していました。
その後、23歳の時にTBSのドラマ制作スタッフに紹介されて、テレビ小説「文子とはつ」(1977年10月3日~1978年3月31日)に出演、これを機に女優の道を歩み始め、「二十四の瞳」や「必殺仕置人」、「ぬかるみ女」などに出演していました。
実は発表の4年前、1982年に山本譲二さんは植木悦子さんについてこのように話しています。
悦ちゃんに初めて会ったのは5年前。その頃、すでに僕は「夜霧のあなた」、「帰っておいで」、「側においでよ」の3枚のレコードをビクターから出していましたが全くヒットせず、スケジュールはガラガラで事務所から「ただで給料をもらっていいな」なんて陰口をたたかれてた状態ですよ。やむなく新宿で弾き語りを始めたんです。ちょうどそんな時、赤坂のスタジオで、ディレクターの紹介で彼女と会ったんです。その頃、彼女コロコロ太っててね、最初は何も感じなかったですよ。ところがそれから間もなく、僕の弾き語りをしている店に来てくれたんです。2回目に会った時は、肌のつやが良くて健康的で、綺麗な子だなあって見直しましたよ。それに、話してみると楽しいしねぇ
これが2人の馴れ初めでした。
不遇の時代に励まし、和ませてくれたのが植木悦子さんだったのです。
植木悦子さんは山本譲二さんの洗濯してくれたり、彼にお金がないのがわかると、黙って1万円札をポケットに入れてくれたりもしたと言います。
こうした献身的な面がある一方で、こんなこともあったと山本譲二さんは打ち明けていました。
彼女は僕より4つ年下なんだけど、彼女の方が姉さんみたいな感じでね。一面、短気なところがあるんですよ。喫茶店なんかで話しても、たわいないことでカッとして、いきなりパチンとやられたりね。それにスポーツが得意なんです。彼女、クロールが得意でね。僕がどうしても勝てない。信じられなかったですよ
植木悦子さんに支えられ歌い続けた山本譲二さんは、1980年に「みちのくひとり旅」の大ヒットで一躍くスターダムにのし上がりました。
「もう会いにくくなったね、スターになっちゃったし」なんて皮肉っぽく言われるようになりました。でも、洗濯物を時々頼んだりするんです。将来どうなるか、それはわかりません。彼女もモテますからね。僕の方は向こう3年間、結婚ということは絶対にありません。このまま歌にかけて突っ走っていきます
当時はこのように語っていたのです。
実際に1986年の結婚発表まで、彼にスキャンダルらしいものはありませんでした。
また、2人の結婚発表を受け、山口県下関市に住んでいた山本譲二さんの母親・ハルエさん(当時61歳)はこのようにコメントしています。
近所の人が新聞記事を持ってみえて、びっくりしたんですわ。お父さんを起こしたら「本当か、これ!」と最初は怒ってるようでしたけど、「さすがは俺の子だなぁ、俺も40年お前と連れ添ってるけど、譲二も9年間も1人の女を愛し続けたか、さすが俺の子だ」なんて感心し始めましてねぇ。私があの子に見合いをすすめると、その度に「嫁さんのことは自分で決めるからね」と怒られました。そんな息子が見つけた相手ですから、きっと素敵な人だと思ってるんです。今から会うのが楽しみです
仲人はもちろん、山本譲二さんが“おやじ”と慕う北島三郎さん。
その北島三郎さんも、
私は譲二の親父さんやおふくろさんから譲二を預かっている身。歌手として売り出したいし、嫁さんも見つけなければなぁといつも思っていました。彼女とは何年か前に会って知っています。もちろん仲人は私がやります。式を今年中にと言っているから、早く話を進めたいと思っています
と語り、2人の結婚を心から祝福していたのでした。
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