1980年代

石橋貴明と野坂昭如は本番中にガチで喧嘩をしたことがある?!

目次

お笑いコンビ・とんねるずの「石橋貴明」さん。
そして、作家やタレントとしても活躍していた「野坂昭如」さん。

そんな二人が番組の本番中に喧嘩になったのは1986年のことでした。
果たして、この背景には何があったのでしょうか。

石橋貴明

名前:石橋貴明(いしばしたかあき)
生年月日:1961年10月22日(57歳)
職業:お笑いタレント、歌手、俳優
所属:アライバル
出身:東京都板橋区成増

 

野坂昭如

名前:野坂昭如(のさかあきゆき)
生年月日:1930年10月10日~2015年12月9日(享年85歳)
職業:作家、歌手、作詞家、タレント、政治家
学歴:早稲田大学第一文学部仏文科(抹籍)
出生地:神奈川県鎌倉市




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石橋貴明と野坂昭如は本番中にガチで喧嘩?!

1986年4月6日の午前2時過ぎのことでした。
4月の番組改編で「オールナイトフジ」(フジテレビ)に月一のペースで出演することになったとんねるずが、その夜のスペシャルゲスト・野坂昭如さんにインタビューを開始した時のことです。

まず、石橋貴明さんがこう紹介しました。

超特別出演の野坂昭如先生です。

ところが、なぜか野坂さんはこの紹介がお気に召さなかったと見え、急に不機嫌になりました。
いきなリ立ち上がった野坂さんはくるっと振り返って、ひな壇に並んでいるサタデーナイターズを指さし、

ここにいるのは人妻か?

と言い出したのです。

このとき、野坂さんの足は明らかにフラついていました。
いわゆる千鳥足の状態だったのです。

石橋さんがとりなすように否定しました。

いいえ、女子大生や0Lもいますよ。

この返答がまた野坂さんはお気に召さなかったようで、着席すると今度はとんねるずへの攻撃を開始したのです。

君たちはダメだ。とんねるずが人気者だなんてとんでもない間違いだ。TBSの時もなんだ、あれは!

そう話したかと思うと次の瞬間、野板さんの左手が左に座っている石橋さんの顔面を直撃しました。
さらに、野板さんは続いて、石橋の右足を持ち上げて右へ、左へとひねるような動作を繰り返したのです。

石橋さんもびっくりした様子で、

やめてくださいよ、アントニオ猪木じゃないんですから。

と言うと、今度は言葉で攻撃を始めました。

お前、経堂の自転車屋だろ?

と野坂さん。

ムッとしながらも石橋さんが、

僕は自転車屋なんかじゃありませんよ。

と答えると、

なに!お前は自転車屋をなんだと思ってるんだ!

と野坂さんが突っかかって来たのです。

黙ってやり取りを聞いていた木梨憲武さんもこれには驚きました。
取りなすよに2人の間に座った木梨さんに、野坂さんがまた突っかかります。

「いいですね」と言うだけで人気者になったのは君か?

はい、そうです。

と答える木梨さん。

野坂さんは、

あなた方はどうしようもない人間だ。今の人気は長続きしないよ。反論できないだろう。

と勝ち誇ったように言いました。

これに対して石橋さんは、

別に野坂先生にガタガタ言われる筋合いないですよ。

といら立ちを見せます。

このままでは取っ組み合いの喧嘩に発展しかねない…
カメラは大慌てで司会者の岡安由美子を映し出しました。

けれども、トラブルはカメラの外で続いていたのです。
それが証拠に、木梨さんが「貴明、 やめろよー!」、「やめろよ、バカヤロー!」といった大声が聞こえてきました。

ちなみに、この後の笑福亭笑瓶さんとのトークコーナーでもとんねるずをコケにしていた野坂さん…
そんなこんなで、2時40分にとんねるずが画面に再登場しました。

2人ともまだ怒りがおさまっていない様子で、まず石橋さんが

私が殴られた石橋です。

と語れば、木梨さんも、

踏まれた足が痛い木梨です。

とコメント。

石橋さんはさらに、

私、正直言って、さっきはやっちゃおかなと思いました。ですが、スタッフと色々検討した結果、このことは来週の「オールナイトニッポン」で決着をつけようということになりました。ファンを5万人集め、後楽園で対決します。

と語り、ようやくこの喧嘩は一時中断となったのです。




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なぜ野坂昭如はとんねるずに喧嘩を売ったのか?

ところで気になるのは、野坂さんが冒頭に口走ったセリフ…

TBSの時もなんだ、あれは!

ひょっとすると野坂さんは、TBSでとんねるずに酷く不愉快な目に遭わされたのでしょうか?
ところが、両者の出会いを用意したTBSラジオのトーク番組「ちゃだわ王国」のプロデューサー・柳原悦朗さんはこう語っています。

野坂さんには去年(1985年)の11月3日、ゲストとして出演してもらいました。野坂さんは照れ屋で、最初はなかなか口を開かなかったんです。スタッフと「これはヤバイぞ」なんて話し合ったんですが、そのうちに話がほぐれ出し、非常にいい感じになりました。初恋の話や初体験の思い出、戦中派の青春エピソードなど次々に出てきましてね。あの日、とんねるずが何か失礼なことを言ったかどうかとなると、私にはそういう材料は思い当たりません。

では、野坂さんはなぜそこまで頭にきていたのでしょうか?
実はこの一部始終を目撃していたのが、にっかつ女優の小川美那子さんでした。

その小川さん曰く、

私は午前1時過ぎにスタジオ入リしたんですが、その時すでに先生は顔が真っ赤だったんですよ。目の前には空になったワインのボトルが3本並んでいました。で、私を見て「僕、この子がいい」なんていって、肩に手を回すんです。「終わったらまっすぐ帰るの?飲みに行こうよ」とも誘われました。そうこうしている内に、木梨さんが「今日はよろしくお願いします」って先生(野坂さん)のところへ挨拶に来ました。ところが石橋さんはタバコを吸っていて、すぐには挨拶に来なかったんですよね。

このような経緯があり、野坂さんは小川さんに、

なんで(挨拶)に来ないのかな。頭にくるよな。

とも話していたのです。

そうして、石橋さんがやっと挨拶に来たのですが、野坂さんはあんまり呂律(ろれる)の回らない感じで、

なんだお前は。お前なんか知らないぞ。

というようなやり取りがあったのです。

また、とんねるずとの対決コーナーが終わり、再び小川さんの横に座った野坂さんは、

ぶっとばしてやろうかな。

とも話しており、小川さんが辟易(へきえき)しながらも、

お酒飲まない時、ちゃんと仰れば…

と言うと、野坂さんは、

いや、俺たちは友達だから、ぶっとばしてもいいんだ。

とも語ったいました。

小川さんも呆れて、

先生はもう大人でしょ。

と言うと、野坂さんは、

いや、大人じゃないよ、おじいちゃんだよ。

と相当酔っぱらっている様子だったのです。

そこに番組スタッフがやって来て恐る恐る、

先生、申し訳ありませんでした。ここではなんですから、どうか控え室の方でちょっとお休みください。

と話し掛け、野坂さんは、

なに、あれだけ待たせて俺はもう帰るのか、ちょっとしか出てないのに。

と言いながら、帰宅の途についたのです。




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石橋貴明と野坂昭如のガチ喧嘩のその後

一方のとんねるずの怒りは、簡単にはおさまりません。
4月9日の午前1時、公約した「オールナイト・ニッポン」の時間がやって来ると、石橋さんが口火を切りました。

私は先週の「オールナイトフジ」の生放送中に野坂昭如に殴られました。あれ以来、事務所には「明らかに暴力事件だ!」、「告訴しないのか!」という電話、手紙が殺到しています。はっきり言って私は許しません。直木賞を取ったからと言って人を殴って良いものでしょうか。

続いて、木梨さんも、

関係ないですが、今日の石橋は柔道着を着ています。アハハハ。

とコメント。

そうして二人は、
「大先生の歯が臭いのには参りました」、「鼻毛に鼻クソがくっついて、鼻水がたれていた」、「要するに野坂さんはもう終わってしまった人なんですね」、「私たちの名前を利用して大きくなりたいというのならそれでもいいです」など非難しまくったのです。

最後には、

腕に自信があるというのなら、後楽園球場でも借りまして、入場料も取りまして堂々と闘おうじゃないですか。ギャラ半分あげようじゃないか、いやお困りなら3分の2あげてもいい。

と語りました。

このとんねるずの挑戦に対し、野坂さんは、

別に後楽園球場なんか借りなくたって喧嘩ならどこでもできるじゃないか。

とも言っており、4月8日にスポーツ新聞の記者に対しては、

殴るつもりなどなかったよ。「使い捨てにされるなよ」と激励のつもりで出した手がはずみで相手に当たっちゃったんだよ。こんなことは酒の席ではよくあることとじゃないか。そりゃあ彼らは怒るかもしれないがね。

とコメントしていたのです。

しかしその後は、

あの時は酒に酔っていた。

と野坂さんが陳謝したことで、一応の手打ちとなったのでした。





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