愛称は「のりやん」…
大阪弁で大きな独特のダミ声が特徴の漫才師「西川のりお」さん。
一方、その西川さんの先輩にあたるのが、同じくお笑い芸人の「前田五郎」さんです。
アホの坂田こと坂田利夫さんとの漫才コンビ・コメディNo.1のツッコミを担当していたのが前田さんですね。
さて、そんな西川さんと前田さん…
実は過去に西川さんが出した暴露本が元で、前田さんの逆鱗に触れて、告訴に発展しそうな事態になったことがありました。
名前:西川のりお(にしかわのりお)
本名:北村紀夫(きたむらのりお)
生年月日:1951年5月12日(68歳)
職業:漫才師
所属:吉本興業
出身:奈良県吉野郡川上村
学歴:大阪工業大学高等学校(現・常翔学園高等学校)機械工学科
名前:前田五郎(まえだごろう)
本名:前田邦弘(まえだくにひろ)
生年月日:1942年4月8日(77歳)
職業:お笑い芸人
出身:大阪府大阪市
学歴:大阪商業大学(中退)
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事の発端は、西川のりおさんが1985年に出した暴露本「大きなお世話だ―ソラあんたシャレならんで!」(ワニブックス)でした。
この本に対して、前田五郎さんは
あの大きな顔を殴り飛ばして一日中鼻血が止まらんようにしてやりたい!
と、まさに怒髪天を衝く勢いだったのです。
さて、前田はなぜこんなにも怒っていたのでしょうか?
問題となった個所はこのような部分でした。
前田五郎さんの「ホラガイの唄」って知ってますか?この間も、前田さんが会うなり言うんですよ。「のりお、オレ、学園前の200坪の土地売らなあかんわ、ホンマ。」大阪で学園前言らたら、東京の世田谷とか田園調布みたいな高級住宅街ですわ。その学園の土地、それも200坪やからね。五郎さんの相棒の坂田利夫さんと一緒に探しに行ったんです。なんとそこにあったのはスーパーマーケット。ほんま、この人は出てきたらホラ吹きますねん。
さらに前田さんが「許せない」と怒っていたのはこれだけではなく、
こんな五郎さんやけど、確かに若手の面倒見はとてもええんです。大阪の鶴橋言うところに「鶴いち」言う焼き肉屋があって、そこヘようみんな連れてってくれてね。また、それを行かヘんかった者に自慢気にしゃべるんだ。「昨夜は金使うたな。メチャメチャ金使うたで、のりお。巨人なんか、出てくる肉、出てくる肉みんな食いよったで。そらすごかったで。顔まっ赤にして、肉食うとんねん。オレ、こんなにあった1万円札が(1センチくらいの厚みを指で示す)こんだけになってもうたがな。」で、結局、なんぼ払うたか言うと、2万円やからね。ほんまこんなホラ吹きみたことないで。
というように、こんな調子で本には前田さんの話が面白おかしく書かれていました。
ホラ吹き呼ばわりされたこともあまり愉快ではなかったでしょうが、前田さんを怒らせたのは、200坪の土地がまるで架空のものみたいに書かれたくだりでした。
この点に前田さんは、
わし、実際土地持ってますのや。この土地を担保に、弟が事業資金を銀行から借りることになってたんです。ところが、あんなこと書かれたもんやから、銀行が再調査させて欲しい言うてるねん。
と語ったのです。
これが事実なら大変なことで、さらに焼き肉屋の記述も大嘘だと前田さんは言及しました。
のりおは自分の嫁はん連れて来て食うてますねん。2万しか払うてないいうけど、11万円も払うてますねん。
そうして前田さんはついに告訴を決意したとも語ったのです。
焼き肉屋の領収書、土地の登記書まで取り寄せ、西川さんの暴露本に徹底抗戦をする構えを見せました。
一方、同じ吉本の先輩(当時)に名誉棄損で訴えられそうになった西川さん…
シャレやからねえ。兄さんを悪く思てたらこんなこと書かしまへん。「すいません」と謝らしてもらいますわ。
と早々に白旗を挙げたのでした。
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