1982年1月、女優の「熊谷真実」さんと、劇作家のつかこうへいさんの離婚会見が開かれました。
とても仲の良い夫婦だった期間は、わずか1年…
そんなスピード離婚をした二人の間に一体何があったのでしょうか。
名前:熊谷真実(くまがいまみ)
生年月日:1960年3月10日(59歳)
職業:女優・タレント
所属:アワーソングスクリエイティブ
出身:東京都杉並区
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今朝、正式に離婚届を出してきました…
1月29日、自ら用意した都内ホテルの部屋で記者合見に臨んだ劇作家のつかこうへいさん(当時33歳)はこう切り出しました。
前年春から、夫人の熊谷真実さん(当時21歳)と別居状態にあったといいます。
会見に駆けつけた記者たちから驚きの声は出ませんでした。
なぜなら予想の範囲内だったからです。
実はその10日前、つかさんは小説「蒲田曲」直木賞を受賞していました。
受賞会見で「真実さんは何とおっしゃっていましたか?」と聞かれ、「喜んでくれました」と答えたのですが、その顔がこわばっていたの記者たちは見逃さなかったのです。
「夫婦間に何かあった」…
と多くの記者が直感し、仲間うちのお祝いのパーティーにも熊谷さんは姿を見せず、離婚の危機がささやかれていたからです。
2人が出会ったのは1978年春…
つかさんが演出するロックオペラ「サロメ」のオーディションに熊谷さんが応募したのがきっかけでした。
18歳になったばかりでそれまで恋愛経験がまったくなかった熊谷さんは初対面のつかさんをいっぺんで好きになってしまったのです。
舞台が終わり、これで離れ離れになってしまうと思うと、熊谷さんは居ても立ってもいられず…
関係者からつかさんの自宅の電話番号を聞き出して連絡を入れたのでした。
そして、いきなり「真実とデートしてださい」と申し込んだのです。
交際が始まり、熊谷さんはつかさんの家に行ってご飯を作ったり掃除をするようになりました。
つかさんも熊谷さんの実家に顔を出し食事をするなど、家族ぐるみのつきあいになっていったのです。
1979年、熊谷さんはNHK連続テレビ小説「マー姉ちゃん」のヒロインに抜擢され、多忙をきわめるようになったのですが、2人の関係は変わりませんでした。
同年7月、つかさんの父親が危篤におちいると、熊谷さんは撮影の合間を縫って福岡に飛びました。
つかさんは意識がない父親に向かって「オレの嫁さんになる人だ」と語りかけ、これが実質的なプロポーズだったのです。
それから半年後の1980年3月に2人は入籍しました。
そうして1年10カ月後に別れることになったわけですが、実際の結婚生活はわずか1年だったのです。
1981年3月、熊谷さんが家を飛び出してしまったからです。
それについてつかさんは離婚会見で「ささいなケンカが原因」と説明…
「お互いの異性関係が原因では?」の質問には「絶対にそんなことはない」と言下に否定しました。
いずれにしても以降、夫婦関係が修復されることはありませんでした。
熊谷さんを直撃しても”わからない”を繰り返すばかり…
破綻の理由がはっきりしない離婚でした。
ただ、つかさんがやたら熊谷さんに対して怒りの感情を持っていたことが印象的で、つかさんは「今後、熊谷さんと友人として会うか?」と問われ、「会いたくないね」とキッパリ…
「仕事では?」の質問にも「したくないね」と絶縁状を突きつけたのでした。
翌年、つかさんは再婚…
一人娘をもうけましたが、2010年7月、肺がんのため62歳の若さで亡くなっています。
一方の熊谷さんはずっと独身を通していましたが、2012年11月13日に18歳下の書道家・中沢希水(きすい)さんと再婚しました。
最近ではテレビドラマ「科捜研の女 第16シリーズ」(2016年・テレビ朝日)や、映画「さよならドビュッシー」(2013年)などに出演してます。
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「蒲田曲」??
「蒲田行進曲」ですよね?