17歳の天才ピアニスト「Kyle」こと、「紀平凱成(きひらかいる)」さんをご存知でしょうか?
紀平さんは2001年生まれで、2019年には高校3年生になる年齢です。
まだまだ若手である紀平さんが、この年ですでに天才・鬼才と言われる理由は何なのでしょうか?
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「(幼い頃から)人と目を合わせない。ちょっとおかしいなと思っていた」…
そう感じていたのは紀平凱成さんの母親・由起子さんでした。
病院で確認してみると、紀平さんは自閉症と診断されます。
この時、紀平さんはまだ2歳。
しかし、この頃から紀平さんは数字やアルファベット、漢字や記号などに興味を持ち始め、難解な熟語や計算式、音符などで落書き帳をいっぱいにしていました。
5歳を過ぎる頃には、パズルを裏返しで揃えたり、「√(ルート)計算も出来るようになっていきます。
同時に音楽の才能も開花していきました。
紀平さんはロックやジャズ、クラシックなど幅広い音楽に與味を持ち、曲を一度聞いただけで完璧にピアノを弾きこなせるようにもなったのです。
さらに、小学校に入っても紀平さんの進化は止まりません。
この頃には徐々に自分の意志が伝えられるようになり、ピアニストになりたいという夢を語るようになります。
自然と楽譜が読めるようになり、所かまわず五線を引いて作曲するようになりました。
また、音楽以外にも幼い頃からの自分のスケジュールを分単位で記憶していたり、一度通った場所の地図が全て頭に入っているなど特殊な能力があったのです。
小学校も高学年になると、今度は特定の音に嫌悪感を示すようになります。
小さい子供の声、食器があたる音、電車のアナウンスなどの生活音だけでなく、自分が弾くピアノのあるフレーズ、音にも抵抗を示すようになりました。
一方で、その頃には書きためた楽譜の数は膨大な数になっていったのです。
13歳の時には日本財団と東京大学先端科学技術研究センターが進めている“突出した才能を伸ばす人材養成プロジェクト”…
「異才発掘プロジェクト(ROCKET:Room 0f Children with Kokorozashi and Extra-ordinary Talents)」の第1期ホーム・スカラーに選ばれます。
16歳でイギリスの音楽学校“トリニティ・カレッジ・ロンドン(advanced certificate)”(上級認定)に高得点で合格…
全日本ジュニアクラシック音楽コンクール全国大会の審査員賞受賞しました。
現在17歳の紀平さん…
彼はいわゆるサヴァン症候群(特定の分野に限り能力を発揮するもので、記憶力が素晴らしかったり、計算能力が突出していたり、一度聞いたことを全て覚えていたり、芸術面での才能や音楽の才能が突出していたりすること)に分類されるのではないかと思います。
サヴァン症候群の人は、記憶力などの能力が突出している反面、コミュニケーション能力が低いというような特徴があります。
その点も紀平さんに近しいように感じるからです。
サヴァン症候群ではないかとされている有名な人物としては、アインシュタインやスティーブ・ジョブズ、トーマス・エジソンなどが挙げられます。
言うまでもなく皆、その分野に突出した能力の持ち主です。
紀平さんも間違いなく天才と呼ばれるような突出した能力の持ち主であると言えるでしょう。
2019年4月7日(日)には、浜離宮朝日ホールでソロ・ピアノリサイタルを行う紀平さん。
このリサイタルは彼にとっては本格的なホールデビューとなる公演です。
YouTubeなどでも彼の演奏を見ることができますが、興味のある方は紀平さんの並外れた演奏能力を一度ご覧になってはいかがでしょうか。
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