モンゴル出身の元大相撲力士「翔天狼大士」さん。
2009年3月場所で入幕し、最高位は東前頭2枚目、十両優勝2回の経験を持つ翔天狼さんでしたが、2018年1月場所をもって引退しています。
そんな翔天狼さん(当時35歳)が、現役引退する前年の2017年夏から癌(がん)を患っていることが明らかになりました。
これは10月31日に、同じくモンゴル国ウランバートル市出身で初土俵同期生でもある白鵬関によって公表されたのですが…
果たして翔天狼さんの癌の状況はどのようなものなのでしょうか。
名前:翔天狼大士(しょうてんろうたいし)
本名:松平翔(まつだいらしょう)
モンゴル名:ダグダンドルジーン・ニャムスレン
生年月日:1982年1月31日(37歳)
職業:元大相撲力士、年寄
出身:モンゴル国ウランバートル市出身
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結論から言えば、翔天狼さんの癌(がん)とは血液の癌と言われる「悪性リンパ腫」でした。
年に2回の健康診断を受けていた翔天狼さんでしたが、違和感を感じてまだ現役の力士であった2017年夏に、白鵬関から個人的に紹介された名古屋の医師の診断により病気が発覚したのです。
そうして、この悪性リンパ腫が一因ともなり、翔天狼さんは現役を引退しました。
では、悪性リンパ腫とはどのような病気なのでしょうか?
もう少し詳しく見ていきたいと思います。
悪性リンパ腫とは細菌やウイルスなど病原体を排除するなどの機能を持つ免疫システムの一部、リンパ系組織とリンパ外臓器(節外臟器)から発生するものです。
このリンパ系組織は全身にあるため、悪性リンパ腫は体のどの部位でmp発生する可能性があるのです。
翔天狼さんの場合、鼻づまリがきっかけで発覚したとのことで、「節外性NK/T細胞リンパ腫、鼻型」の可能性があるのではないでしょうか。
「節外性NK/T細胞リンパ腫、鼻型」とは悪性リンパ腫の種類の1つで鼻腔(びくう)やその周囲に病変があります。
鼻腔にできたリンパ腫により鼻閉塞(鼻づまり)や鼻出血、鼻汁が起こり、次第に症状や範囲が進行していくものです。
もし翔天狼さんがこの「節外性NK/T細胞リンパ腫、鼻型」である場合、病気の進行状況にもよりますが、何らかの放射線治療と化学療法を実施することになるでしょう。
翔天狼さんの病気に関しては白鵬関が医師を紹介し、白鵬関が発表するという形になりました。
白鵬関と翔天狼さんは同じモンゴル・ウランバートル市出身で、初土俵同期生ということに加え、同じ“翔”の名を持つ者同士の深い絆があったのかもしれません。
また、翔天狼さんは幕内で白鵬関と対戦して勝ち越したまま引退した力士の第一号でもありました。
そんな翔天狼さんに関して白鵬関はこのようなコメントをしています。、
個人的に見舞いに行きました。何カ月も(治療するのは)精神的にきついと思うけどね。大変に腕力のある力士。一生懸命に頑張っている。
また、病気に発表に際し、白鵬関の提案により、福岡市内で開かれた力士会で翔天狼さんに対して関取70人全員の寄付による見舞金を贈ることが決定しました。
2011年には同じくモンゴル国ウランバートル市の元力士・旭天鵬さんの妹ヒシゲスレンさんと結婚し、2013年1月31日には、第1子となる長女が誕生した翔天狼さん 是非とも病気を完治させ、後進の指導に力を注いで欲しいものです。
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