ヒット曲「炎」でネオ演歌やJ-Enka、アクション演歌とも称されたベテラン演歌歌手の「冠二郎」さん。
私生活では2016年3月31日に、31歳年下の一般女性・みなこさんと入籍しています。
また、2013年1月19日には虚血性心不全を患い、心臓の緊急手術を受けていたことが明かになりました。
果たして冠二郎さんが患った虚血性心不全とはどんな病気だったのでしょうか?
名前:冠二郎(かんむりじろう)
本名:堀口義弘
生年月日:1944年4月23日(75歳)
職業:演歌歌手
レーベル:日本コロムビア
出身:埼玉県秩父市
学歴:埼玉県立秩父高等学校
Sponsored Links
2018年の末頃から時々息苦しさを感じていたという冠二郎さん。
しかし、医者嫌いの冠さんは病院には行きませんでした。
ところが、2019年1月17日に写真撮影の仕事をした際、息がゼーゼーしていて、立っているのがやっとの状態になったのです。
この日に症状が悪化し、咳と喘鳴(ぜんめい)が出て歌にも影響が出ました。
さすがの冠さんもこれには耐えられず、予定していたレコーディングを延期して、かかりつけの病院に向かいます。
すると、この病院で「これはただごとではない」と診断され、すぐ総合病院へ行くこととなりました。
総合病院では肺炎や高血圧症、心機能低下や虚血性心不全と、重篤な病名が次々と告げられます。
中でも虚血性心不全は、心臓の筋肉(心筋)への血流が阻害されることにより引き起こされる心臓病の総称です。
心筋に栄養を送る血管である冠状動脈(かんじょうどうみゃく)が、動脈硬化などを原因とし狭窄(きょうさく)・閉塞(へいそく)することで発症します。
症状としでは、胸部の苦悶感(くもんかん)や激しい痛み、嘔吐などが起こり、多くは早期に適切な対処を行えば救命が可能です。
ただ、急激に心臓の機能が低下し、数分で心肺停止した場合には、すぐに救命措置を行ってもほとんどの場合救命できないという病気でした。
総合病院で診察を受けた時は心肺機能が低下し、死の一歩手前のかなり危険な容体だった冠さん。
医師からも「今日ここに来ていなかったら命はなかった」と言われました。
冠さんの場合、肺に水がたまって、かなり深刻な状態だったのです。
自身も意識も飛ぶほどの苦しさで集中治療室に即入院となりました。
最大の原因はやはり心臓の冠動脈の狭窄(きょうさく)で、血液循環が十分でなく心機能は通常の半分以下だったと言います。
しかし、1月19日に手術を受けて成功し、2月5日に無事退院することができました。
けれども、退院から5日後の2月10日に、今度は自宅で転倒して、腰の骨2カ所を圧迫骨折してしまいます。
2月15日に新曲「さみだれ」のレコーディングを行った際には、まだ骨折と分かっていませんでした。
しかし、みなこ夫人が強引に病院に連れて行き、骨折が判明したのです。
そのため冠さんは巨大コルセットを巻いた状態で、2月15日に延期していた新曲「さみだれ」をレコーディングし、気力で乗り切りました。
こうして再度治療に専念し、3月3日から本格的に仕事復帰を果たしたのです。
「もう歌えない」と一度は覚悟しただけに、3月3日に都内でのイベントで歌った時はステージ上で涙しました。
ただ、大好きなサウナや車の運転ができなくなり、入院中は精神的にかなり落ち込んでいました。
しかし、妻のみなこさんが献身的に看病し気持ちを支えてくれたのです。
冠さんは「妻がいたから乗り越えられた」、「みなこを残して自分は死ねない」と周囲に語っていたと言います。
退院後は、「元気です。救っていただいた命。大切に生きて歌っていく!」、「自分には歌がある。何より大事な命がある。『冠は死んだ!』との噂もあったけど元気!まだまだ歌い続ける」と語り元気な姿をみんなに見せたのでした。
Sponsored Links
この記事へのコメントはありません。