1980年代

北天佑…妻の清田栄美との馴れ初めと婚約会見秘話とは?




 

“北海の白熊”の愛称でも知られた元大関の「北天佑勝彦」さん。

横綱にはなれなかったものの、大関在位44場所は当時の大相撲史上第2位の記録でした。
また、その端整な顔立ちから、特に女性からの人気が高い力士としても知られていたのです。

そんな北天佑さんが妻の清田栄美(きよたえみ)さんと婚約発表会見を開いたのは1986年のことでした。

北天佑勝彦

名前:北天佑勝彦(ほくてんゆうかつひこ)
本名:千葉勝彦(ちばかつひこ)
生年月日:1960年8月8日~2006年6月23日(享年45歳)
職業:元大相撲力士
所属:三保ヶ関部屋
出身:北海道室蘭市




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当時、若嶋津さんや朝潮さんと並んで人気を誇っていた大関の北天佑勝彦さん。
そんな北大佑さんが初恋の人、清田栄美(きよたえみ)さんと電撃婚約し、会見を開いたのは1986年のことでした。

この時、北大佑さんは25歳、妻の栄美さんは23歳。
会見に和服姿で現れた栄美さんは妊娠8ヶ月の身重で、この年の秋場所後に二人は子連れで挙式と大披露宴を開く段取りだということが明らかになったのです。

「どうせ、いつか騒がれるなら…」と北大佑さんの判断で、急きょ記者会見を開くことになったのですが、二人の馴れ初めに記者たちは驚きました。

北大佑さんが栄美さんを見初めたのは、三保ヶ関部屋へ入門したはかりの15歳の時。
兄弟子の北の湖敏満さん(第55代横綱)の付き人だった時代までさかのぼります。

当時、栄美さんの両親はスナックを経営しており、その店に関取達がよく出入りしていました。
その時、栄美さんはまだ中学2年生で、北天佑さんを見て「あら、新しいお相撲さんが来たのね。太ってない人だなあ」と感じたと言います。

一方の北天佑さんは、「年の割に大人っぽい子だな」というのが第一印象だったと言います。
栄美さんはよく部屋へ稽古を見に行っていましたが、高校を卒業した頃からどんどんと美しくなり、二人はお互いに異性として意識し始めました。
その後も初恋を育み、デートはテニスやドライブ、夏は千葉県の九十九里へ泳ぎに行ったりしていたのです。

こうして北大佑さんは栄美さんの励ましにこたえて大関に昇進。
1985年には妊娠していることがわかりました。

その報告をして相談に乗ってもらおうと思った矢先、先代・三保ヶ関親方が死去(1985年10月)。
婚約発表のタイミングを逃してしまったのです。

けれども、栄美さんのお腹は大きくなるばかり…
そこで1986年の初場所後に、北大佑さんが「結婚しよう」とプロポーズし、栄美さんは即座にOKを出しました。
出会いから10年、初恋同士の二人の結婚が決まった瞬間でもあったのです。

二人はその後、当時の親方(元大関・増位山)にあらためて結婚の旨を打ち明けました。
まさかと思った親方もびっくりはしましたが、「先代の一周忌が明けたら式を挙げたい」という北大佑さんに、「めでだいことだから気にすることはない」と話したのですが、律儀な北大佑さんは譲りません。
そこで、赤ちゃんが生まれてから一周忌法要を済ませ、子連れ挙式をすることが決まったのです。

婚約発表会見では、栄美さんの左手に3.3カラットのダイヤの婚約指輪が輝いていました。
記者から値段を聞かれて「いやあ、安物だよ」と、はぐらかした北大佑さん。

子供のことに関して聞かれると、「前から子供は早い方がいいと思ってたんだ。これでいよいよ親父になるのかと、責任が重くなってくのが自分でもわかるよ。やっぱり男の子が欲しいけど、子供は一人でいい。彼女を見てると動くのが辛そうだからね。風邪をひかないように気をつけて元気な赤ん坊を産んでもらいたいね」と、喜びのコメントをしたのです。

栄美さんも「大関はとても優しくて頼れる人。まだ、二人とも若いから兄妹みたいなの。これからも病気や怪我に注意して、一生懸命に土俵を務めて欲しい」とコメントし、北大佑さんも「彼女はしっかりしていて、一緒にいると安心できるんだよ」と語ったのです。

その後、二人の間には娘が二人生まれました。
特に1992年8月13日に生まれた次女の千葉有希奈(ゆきな)さんは、ファッションモデルとして活躍しています。

引退後の北大佑さんは、年寄「二十山」を襲名し、1994年6月に二十山部屋を興(おこ)しました。
しかし、審判委員を務めていた2006年3月場所中に体調不良を訴えて緊急入院…
精密検査の結果、多発性脳梗塞や腎臓がんとその転移による悪性脳腫瘍を発病していたことが明らかになります。

そうして病気の発覚から僅か3ヶ月後の2006年6月23日、腎臓がんのため東京大学医学部付属病院で死去。
子供達には、「母親の栄美さんを一番大事に思うように」と言い聞かせていた北天佑さん…
45歳という早すぎる最期でした。




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