2000年代

芹那が消えた理由は「声」だけではなかった件

目次




 

舌っ足らずの独特な喋り方に賛否両論あったものの、愛くるしいルックスとモデル顔負けのスタイルに、骨抜きにされた男性は多かったのではないでしょうか。

一時はバラエティ番組に引っ張りだこで、間違いなく芸能界の最前線をひた走っていた「芹那」さんでしたが、現在はほとんど見かけることがありません…
あの話し声に懐かしさすら感じる今、芹那さんはいったい何をしているのでしょうか?

名前:芹那(せりな)
生年月日:1985年5月19日(34歳)
職業:タレント、アイドル
所属:A-PLUS
出身:北海道岩見沢市
学歴:白百合女子大学文学部児童文化学科児童文学・文化専攻



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芹那…全盛期のSDN48時代

芹那さんは2009年にAKB48のお姉さん的グループという位置付けで結成されたSDN48に第一期生として加入しました。
テレビでお馴染みの野呂佳代さんや大堀恵さんといったメンバーらと共に、デビューシングルの「GAGAGA」から選抜メンバー入りしたのです。

SDN48は“ちょっと大人”をコンセプトに、他の姉妹グループとは一線を画した色気のあるパフォーマンスを披露。
グループでのレギュラー番組もスタートし、メディアへの露出も増え始めました。

そこから、彼女のキャラクターが世間に広く浸透し、受け入れられるまでに、さほど時間がかからなかったのです。

バラエティ番組に出演すると、芹那さんの独特な喋り方は他の出演者たちの興味をかき立て、笑いを取るための格好の的となりました。
しかし、どんなにイジられても常に笑顔…

悪意のあるモノマネに対して嫌悪を示すものの、どこか間の抜けた受け答えで場の雰囲気を和やかにしていました。
バラエティへの対応能力が高く評価され、かつて“ぶりっ子キャラ”で一世を風靡(ふうび)した、さとう珠緒さんの系譜を受け継ぐ形で、みるみる業界のトップへと駆け上がっていったのです。

所属していたSDN48は、アイドル界では珍しく恋愛が許されていたグループでもありました。
そのためか、活動を続けていくうちに芹那さんにも、男性の話がちらほらと聞かれるようになります。

しかし、それはアイドルとしてはやはり致命的…
SDN48の特異な条件がファン離れを呼び、やがて彼女の人気に陰りをもたらす要因となっていったのです。

サッカー日本代表であり、タレントの平愛梨さんとの結婚した長友佑都さんや、イケメン俳優の小池徹平さんなども、芹那さんの交際相手として噂にのぼりました。

「食事をする程度の友人である」というコメントにより交際は否定されたものの、超一流有名人との噂はインパクト十分で、表向き恋愛が許されているとは言え、世間の目は厳しく、この頃から、芹那さんが“魔性の女”というイメージが付きまとうようになってしまうのです。



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芹那…消えた理由は自業自得だった?!

芹那さん数ある噂の中でも、最も大きな波紋を呼んだのが、関ジャニ∞の大倉忠義さんとの熱愛報道でしょう。
大倉さんの実家は大手居酒屋チェーンの「鳥貴族」を運営する大金持ち。

ここから超売れっ子イケメン御曹司アイドルと、ポッと出の新人アイドルとの交際を快く思わない世の女性たちが、猛烈なバッシングを開始することになります。

また、これまで噂されたのが、どれも一流や旬の人物であることから、売名行為ではないか?という憶測まで飛び、各所から冷ややかな視線を向けられるようになったのです。

さらに、テレビ番組出演の際の彼女の立ち振る舞いにも、徐々に変化が見られるようになりました。
とにかく「自分はモテる」といった内容の発言を繰り返すようになったのです。

そうして共演者からテレビ関係者まで、声をかけられては口説かれると言いふらす始末…
番組を盛り上げるためのサービストークだったのかもしれませんが、名前を出された方はたまったものではありません。
名前をあげられた男性タレントたちは誰もが慌てふためいたのです。

そんなサービス精神は番組の山場とはなるものの、結局はその場限りの盛り上がりでしかありません。
発言だけが切り抜かれたその後のSNSでの拡散による風評被害の方が大きく、タレントとしての価値を下げる結果となったのです。

彼女の被害者として知られているのが、バカリズムさん、南海キャンディーズ山里さん、ピース綾部さんなどのお笑い芸人たちでした。

そんな中、芹那さんが所属していたSDN48は、2012年に解散。
売名行為ともとれる言動は、ひょっとすると先行き不安な中で必死に考えた芸能界で生き残るための手段なのかもしれません。

しかし、やがて業界内では「芹那には気を付けろ」、「あいつとは関わるな」と囁かれるようになっていきます。

共演NGを出されることが増えれば、居場所がなくなってくるのは必然…
あちこちで“自業自得”といわれるような激しいバッシングに晒(さら)され、メディアへの露出も激減してしまいました。

後に芹那さんは、芸人たちに口説かれたというかつての自分の発言に関して、「自分から言ったことはなく、芸人さんのお決まりのネタだった」と話しています。
真偽の方は定かではありませんが、彼女の存在は、芸能界における“必要悪”だったという可能性も否定はできません。

芹那さん自身が望んだものではなく、図らずも作り上げられてしまった…
“悪意なき悪女キャラ”だったと言えるのかもしれないのです。

現在、芹那さんの姿をバラエティ番組で見る機会はほとんどなくなりました。
実は活動の場を移し、ドラマや舞台にと、役者業に専念しているのです。

これは、かねてより本人が希望していた進路だったようで、SNSなどに楽しそうに仕事に取り組む様子が投稿されています。

他にも、趣味のゴルフに興じる姿や旅行に出掛ける様子などもあげられ、穏やかな生活ぶりが窺えます。
SDN48のメンバーとも交流が続き、仲間思いの一面も垣間見え、“魔性の女”ぶりは感じられません。

しかし、うがった見方をすれば、それは、したたかに再ブレイクのタイミングを見計らっているようでもあるのです。
あの舌っ足らずの独特の喋り方を再びテレビで耳にする日は、意外と近いかもしれませんね。




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